2019年12月02日

【古曽部防災公園】包括外部監査で公募すべきと指摘されたのに再び外郭団体を指定管理者にする高槻市

今日は12月議会の2日目。議案の質疑が行われ、私も2つの議案について質問しました。

多くの業務を再委託等する高槻市みどりとスポーツ振興事業団の存在意義は?」というタイトルで以前記事を書いたとおり、昨年の6月議会でも、包括外部監査で、事業団が、特別なノウハウがあるわけっでもないので事業団が指定管理者となっている施設は公募とすべき、といった厳しい指摘を受けたことを取り上げました。

けれども高槻市は、古曽部防災公園の指定管理者について公募をせず、再びこの事業団を指定管理者にしたいとする議案を本議会に上程。今日質問しましたが、合理的な理由があるとは考えられません。包括外部監査を蔑ろにするようなやり方をしてよいのでしょうか?

以下は今日の議会でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。

■議案第108号 古曽部防災公園の指定管理者の指定について

<1回目>

(1)昨年の6月議会でも指摘をしましたが、高槻市みどりとスポーツ振興事業団については、「平成29年度 包括外部監査結果報告書」において、包括外部監査人から、基本協定書では再委託等してはならないとされている項目のうち、多くの項目で他の業者へ再委託がされていること等から、「事業団にのみ特別のノウハウや業務遂行能力が備わっているわけではない。」「萩谷総合公園、古曽部防災公園及び総合スポーツセンター総合体育館ほか10施設の指定管理者選定について、公募による方法を検討されたい」「高槻市みどりとスポーツ振興事業団のあり方について検討されたい」と厳しく指摘されています。
 高槻市が契約した包括外部監査人から、このような厳しい指摘を受けたにもかかわらず、今回、さらに5年間、高槻市みどりとスポーツ振興事業団を、特定で、古曽部防災公園の指定管理者としようとする理由は何なのでしょうか?なぜ公募にしなかったのでしょうか?お答えください。

⇒豊富なノウハウの蓄積や、良好な管理運営の実績から、引き続き外郭団体を活用することが望ましいため、特定としております。

(2)資料の「経費の削減」の項目を見ると、市の提示額9000万円に対して、事業団の提案額も9000万円とされています。なぜ同額なのでしょうか?経費削減の努力はされていないということなのでしょうか?お答えください。

⇒指定管理者候補者が、今後、施設の適切な管理を行う上で必要な経費を精査し、提示されたものと考えております。

(3)指定管理者候補者選定評価表を見ると、団体の理念や事業実施計画、運営の公平性・透明性などに関する項目で、5点満点中4点とされています。実績や能力に関する項目であれば、満点でないのは理解できますが、市の外郭団体であるにもかかわらず、理念や計画等の項目において満点ではないのは何故なのでしょうか?理由をお答えください。

⇒指定管理者候補者から提出された事業計画書をもとに評価しております。

<2回目>

(1)先ほど申し上げたとおり、高槻市包括外部監査人からは、高槻市みどりとスポーツ振興事業団は、多くの業務を他の業者に再委託しているし、必要なノウハウや業務遂行能力は他の事業者ももっているから、指定管理者の選定は公募にすべきだと厳しい指摘をされたわけです。
 にもかかわらず、公募をせず、市の外郭団体である事業団を再び特定で指定管理者にしたいということです。
 市は、先ほどの監査結果を受けて、何をしてきたのでしょうか?まったく無視をして、何も検討してこなかったのでしょうか?それとも、何らかの検討をしたのでしょうか?検討をしたのであれば、いつ、どういった検討をしたのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒「みらいのための経営革新」に向けた改革方針に基づき、庁内に外郭団体在り方検討委員会を設置し、事務事業の必要性等を検証するとともに、必要な事業の選択と最適化を図るよう検討を進めているところです。

(2)市の提示額の9000万円はどのようにして算定したのでしょうか?算定根拠を具体的にお答えください。

⇒近年の事業実績及び労務単価の上昇等を踏まえて算定しています。

(3)事業団の提案額の9000万円は、「指定管理者候補者が、今後、施設の適切な管理を行う上で必要な経費を精査し、提示されたものと考えております。」とのご答弁でした。「提示されたものと考えて」いるということですが、事業団の提案額の算定根拠について、市は、何も検証していないのでしょうか?それとも、事業団の提案額が妥当な算定根拠に基づくものかどうか、内訳や明細等を出させて、ちゃんと検証したのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒指定管理者候補者から提出された収支計画書を適切に確認しております。

(4)事業団の提案額の9000万円のうち、再委託等で他の事業者に支払われる見込みの金額はどれだけなのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒指定管理者候補者から提出された収支計画書における委託費については、4,131万5,000円を見込まれています。

(5)事業団には、豊富なノウハウの蓄積や、良好な管理運営の実績があるということです。それらは、どういった基準から判断したのでしょうか?他の事業者と比較をしたのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒市内のスポーツ施設及び公園を長年にわたって良好に管理運営しており、また、毎年の指定管理者事業評価及びアンケートにおいても良好な結果が得られております。

<3回目>

(1)市は包括外部監査の監査結果を受けて、外郭団体在り方検討委員会で事業の必要性等を検証してきたということです。この検討委員会では、いつまでに結論を出すのでしょうか?具体的な期限をお答えください。

⇒(答弁要旨)現在鋭意検討している。

(2)外郭団体の在り方と、公の施設の指定管理者を公募とするか特定とするかは、別の問題だと思いますが、古曽部防災公園の指定管理者の公募の是非に関しては、どういった検討を行ったのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒(答弁要旨)ガイドラインに基づき選定している。

(3)指定管理者候補者が提出した収支計画書の委託費は4131万5000円だということです。市の提示額であり、事業団の提案額でもある9000万円と比較すると、約46%になりますが、この委託費の金額や割合は、以前と比べて、減ったのでしょうか?それとも増えたのでしょうか?金額と増減の割合をお答えください。また、増減の理由についても併せてお答えください。

⇒(答弁要旨)金額は約255万円の増加で、割合は約46%と前回とほぼ同じ。増額の要因は消費増税である。

(4)事業団については、毎年の指定管理者事業評価及びアンケートにおいても良好な結果をえているということですが、同業の民間事業者に関する調査や事業団との比較は行っていないのでしょうか?行っているのであれば、どういった結果だったのでしょうか?お答えください。

⇒(答弁要旨)調査していない。
 北岡議員はいろいろ言うが、我々はきっちり業務を全うしている。事業団の評価点は85点で低いわけではない。だから議案として上程した。

 あとは意見です。
 ご答弁をおききしても、なぜ公募をせず、特定としなければならなかったのか、まったく分かりません。事業団だけが何か特殊なスキルを持っているわけでもないですし、特定としたことについて、合理的な理由は、ないんですよね。
 事業団が出した収支計画書からは、市の提示額を下回るよう、経費を削減しようとする努力もみられませんし、依然として、約46%、つまり半分近くを他の業者に委託するとしています。
 市の外郭団体であるにもかかわらず、団体の理念や事業実施計画、運営の公平性・透明性などに関する項目で、満点をとれていません。議案109号から112号も市の外郭団体である高槻市社会福祉事業団等を指定管理者としたいとするものですが、こちらのほうは、理念や公平性・透明性の項目は、5点満点中5点です。みどりとスポーツ振興事業団には、複数の元高槻市職員が、理事長をはじめ役職員として在籍しているにもかかわらず、なぜ満点が取れないのでしょうか。非常に疑問です。
 現在、外郭団体在り方検討委員会を設置して、事業の必要性等を検証しているということですが、この古曽部防災公園の指定管理者については、外郭団体の在り方とは関係がないわけですし、公募とすることができたはずです。
 先ほど灰垣議員からもありましたが、指定管理者制度は、公の施設の管理に、民間の能力を活用しつつ、住民サービスの向上と経費の節減等を図ることを目的として導入されたものです。外郭団体のあり方とか存続とかの前に、住民サービスの向上や、経費の節減が指定管理者制度の目的なのだということを考えれば、特にみどりとスポーツ振興事業団については包括外部監査で厳しく指摘されているわけですから、公募を実施して、民間の能力の活用を図るべきだったはずです。
 以上の理由から、私はこの議案には賛成できません。この議案は取り下げて、公募を行ってください。要望します。
 それから、議案第113号高槻市立文化会館の指定管理者の指定期間の変更についても、指定管理者である高槻市文化振興事業団には、以前も指摘しましたが、高槻市みどりとスポーツ振興事業団と同様に、他の業者への委託の割合が多いという問題等がありますので、賛成できないということを表明いたします。



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posted by 北岡隆浩 at 23:48| 大阪 ☁| Comment(0) | 高槻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする