2025年03月06日

【地域共生ステーション】何をやるのか不明なのに約67億円

(仮称)域共生ステーションに約67億円

今日は3月議会の3日目。議案の質疑がありました。私も当初予算について質問しましたが、ヤジを飛ばされ大変でした。

「(仮称)地域共生ステーション」については、2年前も、1年前も質問しましたが、未だに何をする施設なのか、具体的なことはまったく分かりません。けれども、仕組みができ、多額の予算が付けられそうです。

私は最後に以下の意見を述べました。

 ご答弁によると、(仮称)地域共生ステーションは、あらゆる世代の人々が、障がいの有無等に関わらず、互いにつながり合って共に楽しく過ごすことのできる高槻版の地域共生社会モデルとして整備するもので、地域共生社会という、新しい社会の形をみんなで考え創造する場所として機能するよう、様々な主体がそれぞれの役割を果たすものだということなんですが、具体的には、誰のために、どういった人や組織が、どういったノウハウで、どのように運営するのか、そこで何をするのか、まったく分かりません。
 具体的に、何をするのか、まったく分からないんですが、PFIや、SPCで、民間の事業者・民間企業等を参加させたい、ということです。
 そのPFI事業者を選定するために必要な「専門的な知識」についてお訊きしましたが、具体的なものとしては、「公募書類の作成」しか、答弁にありませんでした。公募書類の作成が、「専門的な知識」といえるのでしょうか?
 この(仮称)地域共生ステーションの運営の予算については、予算書10頁の債務負担行為に記載のとおり、令和7年度から20年度までで、67億3千万円などと書かれています。
 具体的な内容が分からないものに、67億円も使おうとしているわけです。正気を疑いますね。もっと他に、お金と労力をかけるべき事業があるはずです。
 この(仮称)地域共生ステーションには、まったく賛成できないということを、あらためて申し上げておきます。


以下は本日の議会でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。

■議案第29号 令和7年度高槻市一般会計予算

●1.(仮称)地域共生ステーション整備事業

<1回目>

(1)事前に議案について説明をおききしたんですが、やはり、この(仮称)地域共生ステーションがどういうものなのか、まったく具体的に分かりませんでした。この(仮称)地域共生ステーションというのは、誰のための、どういった施設で、どのように役に立つのか。どの団体が、どういったノウハウで、どのように運営するのか。具体的にお答えください。

⇒(仮称)地域共生ステーションは、基本計画においてお示ししているとおり、あらゆる世代の人々が、障がいの有無等に関わらず、互いにつながり合って共に楽しく過ごすことのできる高槻版の地域共生社会モデルとして整備するものです。

(2)PFI事業者選定アドバイザリー等委託料については、2年契約の2年目として1194万6千円が計上されていますが、これまでは、これを受託している事業者によって、どういった業務が行われてきたのでしょうか?具体的にお答えください。
 また、令和7年度は、どういった業務になるのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒今年度は、本事業の実施方針等及び募集書類の作成など、専門的な知識が必要となる業務についての支援業務等を委託しております。令和7年度についても、選定委員会における資料の作成など、PFI事業を実施するにあたり必要な支援を委託してまいります。

(3)気運醸成イベントの企画・運営の委託料として50万円が計上されていますが、どういった気運を醸成するのでしょうか?事業に具体性がないような気がするのですが、どういった事業の気運を、誰に醸成するのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒地域の方々や、関係団体、関係機関などに対し、運営開始以降に(仮称)地域共生ステーションを利用する気運を醸成するものです。

(4)PFI事業者は、どのような基準で選定するのでしょうか?先ほど申しあげたとおり、事業に具体性がないような気がするのですが、どういった選定基準を設けるのでしょうか?具体的な事業内容を、PFI事業者に提案させるというやり方なのでしょうか?お答えください。

⇒選定基準等については、PFI事業者選定委員会に諮り、決定してまいります。

(5)資料には「SPC設立運営経費」とも記載されています。SPCというのは、「特別目的会社」の略ですが、このSPCを、誰が、どのような目的のために、どれだけの資産・組織のものを、どのように設置するのでしょうか?
 また、どのように運営していくのでしょうか?収益は、どのように得る計画なのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒今回の事業に参画する企業等の出資により、本事業の目的のために設立されるもので、具体的な収支計画は事業者からの提案によります。

<2回目>

(1)ご答弁では、「(仮称)地域共生ステーションは・・・あらゆる世代の人々が、障がいの有無等に関わらず、互いにつながり合って共に楽しく過ごすことのできる高槻版の地域共生社会モデルとして整備するもの」ということでしたが、具体的には、どういった人や組織が、誰のために、何をするのでしょうか?ケースごとに、具体的にお答えください。
(3)気運醸成イベントは、(仮称)地域共生ステーションを利用する気運を醸成するものだということですが、(仮称)地域共生ステーションの利用というのは、具体的に、どういった利用なのでしょうか?お答えください。

⇒1点目と3点目につきましては、令和6年3月に策定した(仮称)地域共生ステーション基本計画でお示ししているとおり、地域共生社会という、新しい社会の形をみんなで考え創造する場所として機能するよう、様々な主体がそれぞれの役割を果たすものです。

(2)PFI事業者選定アドバイザリーの事業者には、専門的な知識が必要となる業務についての支援業務等を委託しているということです。「専門的な知識」とは、どういった分野の知識なのでしょうか?それが必要となる業務とは、具体的に何なのでしょうか?お答えください。

⇒事業者からより良い提案を受けるための公募書類の作成等、PFI事業として実施するうえで必要となるノウハウです。

(4)PFI事業者の選定基準等は、PFI事業者選定委員会に諮って決定するということです。事業に具体性がないような気がするのですが、PFI事業者選定委員会は、何を根拠に、どのようにして、選定基準等の案を検討するのでしょうか?お答えください。

⇒(仮称)地域共生ステーション基本計画をもとに選定基準等が検討されるものです。

(5)SPCの設立については、そもそも、なぜ必要なのでしょうか?必要な理由を具体的にお答えください。

⇒SPCの設立理由につきましては、(仮称)地域共生ステーションの整備・運営を安定的に行うためです。

<3回目>

 あとは意見を述べます。
 ご答弁によると、(仮称)地域共生ステーションは、あらゆる世代の人々が、障がいの有無等に関わらず、互いにつながり合って共に楽しく過ごすことのできる高槻版の地域共生社会モデルとして整備するもので、地域共生社会という、新しい社会の形をみんなで考え創造する場所として機能するよう、様々な主体がそれぞれの役割を果たすものだということなんですが、具体的には、誰のために、どういった人や組織が、どういったノウハウで、どのように運営するのか、そこで何をするのか、まったく分かりません。
 具体的に、何をするのか、まったく分からないんですが、PFIや、SPCで、民間の事業者・民間企業等を参加させたい、ということです。
 そのPFI事業者を選定するために必要な「専門的な知識」についてお訊きしましたが、具体的なものとしては、「公募書類の作成」しか、答弁にありませんでした。公募書類の作成が、「専門的な知識」といえるのでしょうか?
 この(仮称)地域共生ステーションの運営の予算については、予算書10頁の債務負担行為に記載のとおり、令和7年度から20年度までで、67億3千万円などと書かれています。
 具体的な内容が分からないものに、67億円も使おうとしているわけです。正気を疑いますね。もっと他に、お金と労力をかけるべき事業があるはずです。
 この(仮称)地域共生ステーションには、まったく賛成できないということを、あらためて申し上げておきます。



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高槻ご意見番 代表 北岡隆浩(高槻市議会議員)
posted by 北岡隆浩 at 21:45| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 高槻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする