
今日は3月議会の4日目。昨日に続いて、議案の質疑があり、私もいくつか質問しました。
昨日は、火葬場の残骨灰の処理についても質問。上の議案の資料のとおり、残骨塚がいっぱいになってきたので、その中の残骨灰を取り出し、「残骨」「有害物質」「有価物」に分類して、減量した残骨は再び残骨塚へ埋蔵し、有害物質は廃棄、有価物は売却するとのこと。
東京都や名古屋市等でも、残骨灰に含まれる金歯等の有価金属を売却しているのですが、いよいよ高槻市でも、といったところです。
なお、残骨の所有権については、大審院昭和14年3月7日判決で「収骨後に残った金歯などの 残留物は市町村の所有に属する」とされています。「高槻市立葬祭センター条例施行規則」の第7条第2項でも「残骨灰は、市長において処分するものとする。」とされていますので、金歯などをご自身で処分したい場合は、こうした法令にご留意ください。
以下は昨日の議会でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。
■議案第29号 令和7年度高槻市一般会計予算
●2.残骨灰処理事業
<1回目>
令和7年度には、残骨灰が、残骨塚の容量を超過する見込みのため、そこに埋蔵されている残骨灰を「残骨」「有害物質」「有価物」に分類して、減量した残骨を再び残骨塚に埋蔵したいということです。4点伺います。
(1)残骨塚の深さと容積は、それぞれどれだけなのでしょうか?また、これまで、何年間、何人分の残骨を埋蔵してきたのでしょうか?お答えください。
⇒残骨塚の深さは3.2m、容積は約98㎥であり、これまで16年間、約6万体の残骨灰を埋蔵しております。
(2)委託料として1351万円が計上されています。このうち、残骨塚に埋蔵された残骨灰を取り出すのに必要な費用はどれだけなのでしょうか?分類に必要な費用はどれだけなのでしょうか?委託料の内訳を具体的にお答えください。
また、事業者はどのように選定するのでしょうか?お答えください。
⇒委託料の内訳についてですが、残骨灰を取り出す費用として約280万円、分別費用は約600万円となっております。また、事業者については一般競争入札により選定する予定です。
(3)分類後、残骨は、どれだけ減量される見込みなのでしょうか?お答えください。
⇒分別後の残骨は、約10分の1程度になる見込みです。
(4)資料の備考には「令和8年度以降は、毎年発生する残骨灰の分別を行い、分別後の残骨は残骨塚に埋蔵する予定」と書かれています。分別前の残骨灰は、どこで、どのように保管するのでしょうか?お答えください。
⇒分別前の残骨灰については、火葬場内の残骨灰保管庫に袋詰めの状態で保管いたします。
<2回目>
(1)これまで、残骨灰を、「残骨塚」という特定の場所に埋蔵してきたということは、残骨灰に対して、敬意をもって接して、供養をしてきたということだと思います。
今回は、「残骨」「有害物質」「有価物」に分類するということですが、もともとはご遺体であったそれぞれに対して、市としては、どういった考えや思想、価値観に基づいて、取り扱うのでしょうか?見解をお聞かせください。
⇒分別後の残骨は再度残骨塚に埋蔵することで、これまでと同様に丁重に扱うものです。
(2)有価物の売却は、どのように行うのでしょうか?入札をするのでしょうか?お答えください。
⇒有価物の売却については、一般競争入札により行う予定です。
(3)分別前の残骨灰については、火葬場内の残骨灰保管庫に袋詰めの状態で保管するということです。その分別は、誰が行うのでしょうか?職員が行うのでしょうか?お答えください。
⇒分別前の残骨灰の袋詰め作業は、火葬炉の運転管理委託業者が行います。
<3回目>
あとは意見を述べます。
残骨塚の容量が限界に近付いているので、私はやむを得ないと考えますが、ご遺族の方などから、「ご遺体で金儲けをするな」といった、お叱りを受けるかもしれません。ですので、市民の皆さんへの説明はしっかりと行ってください。残骨灰も残骨も丁重に扱って、しっかりと供養してください。
新たな残骨灰の分別についてのお答えがありませんでしたが、取り出すのに費用がかからないように、適切に保管してください。
要望しておきます。
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高槻ご意見番 代表 北岡隆浩(高槻市議会議員)