今日から9月議会がスタート。冒頭市長から諸般の報告ということで、私が起こした有給職免改ざん訴訟と今城塚随意契約訴訟についての報告もありました。なお、高槻市公園墓地当選者名簿流出事件については不起訴となったとのこと。腑に落ちません。その後は市役所側から議案の説明などがあり、お昼頃散会。
しかしそんな議会初日の今日の産経朝刊に、スクープ的に「高槻市 関大に“大盤振る舞い”」とのタイトルの大きな記事が。以前毎日新聞にも、関西大学に対する補助金は約40億円との記事が出ましたが、今日の産経ではさらに詳細が記されています。
すなわち、この約40億のうち、関大新キャンパス建設に対する補助金が約12億円であり、この補正予算案を9月定例議会に提出すると。
下の写真は高槻市が配布した資料の一部です。新キャンパスの建物のうち、レストランや生涯学習センター、コンベンションホールなどの一部の施設を補助対象施設とし、これに対して高槻市が12億円を負担すると書かれています。
産経の記事には、「ある市議」の批判として私の意見を載せてくださっているのですが、おそらく、私に限らず、多くの議員がこの関西大学に対する補助金について問題意識をもっており、9月12日の本会議や17日の建環産業委員会では、一番これについての議論が活発になりそうです。
さて、この補助金なのですが、単に高槻市が12億円出すだけではなく、国も12億円を補助します。ですので、計24億円が関西大学の建物に対する補助金となります。
なぜ国も12億円出すのか。それは、国土交通省所管の「暮らし・にぎわい再生事業」というものを活用するからです。
この事業の活用については、まず、いわゆる「まちづくり三法」の一つである「中心市街地の活性化に関する法律」に基づいて高槻市が「基本計画」を作成します。この「基本計画」を内閣府に認定してもらうことによって、「暮らし・にぎわい再生事業」などの支援事業を活用できる、という流れです。
最初は土地だけを支援するような話だったのが、いつの間にかこんな形で建物まで支援することに・・・果たして、こういうやり方が妥当なのか。私も12日の議会で質問したいと考えておりますので、お時間がおありでしたらぜひ傍聴にお越し下さい。
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平成20年 第1回定例会 (第5日 3月27日)
No.202 北岡隆浩議員
(中略)
3番目は、関西大学との巨額支援合意に関する疑問についてです。
まず、合意に至る経緯に関する疑問です。
昨年12月12日、二木議員、小西議員、そして私の3人の無所属の議員は、関西大学の幹部の方から、高槻新キャンパスについての説明を受けました。小、中、高一貫教育を行い、大学としては社会安全学部を新設して、開校は平成22年とのことでした。一通り説明を受けた後、私は、キャンパスの建設資金は大丈夫なんですかと質問しました。すると、建設には約180億円かかるが、これについてはこれまで積み立ててきたお金があるから大丈夫だと。土地については、高槻市と、補助について協議中であるというふうに答えられました。私は、高槻市は補助をすると言っているんですかと聞きました。すると、当初から補助金ありきで話し合いをしてきている、というような回答をされました。
この関大幹部の方の話からすると、高槻市は関大に対して、最初から補助金ありきで話を進めてきたと思われます。一方で、当時、高槻市の担当幹部職員の方に聞くと、補助金の話は関大とは一切してこなかったとおっしゃいました。どちらの言うことが正しいのでしょうか。だれか、補助金ありきで関大側と話をされてきた市職員あるいは元市職員の方がおられるのでしょうか、お答えください。
次に、関西大学との基本合意に関して伺います。
3月4日の本会議で、奥本市長から、2月29日に学校法人関西大学との間で基本合意書の締結に至ったという報告がされましたが、この基本合意書を読んでも、いろいろとあいまいな点がありますので、質問させていただきます。
この合意書の第2項には、甲(高槻市)は、乙(関西大学)の上記1の地域貢献を評価し、土地取得及び施設建設に要する費用を支援する。また、その方法等については、高槻新キャンパスの開校に支障を来すことのないよう十分配慮し、乙と協議の上決定する、とあります。この条文について、4点質問します。
1点目、地域貢献を評価し、と書かれていますが、学校が建設、開設されるまでは、地域貢献を評価することはできないわけです。これは、つまり、実際に地域貢献の実績を見てから、それに見合った費用を支援するという解釈でよろしいでしょうか、お答えください。
2点目、土地取得及び施設建設に要する費用を支援する、とありますが、土地だけではなく、建設費も支援するのでしょうか、お答えください。
3点目、先ほどの支援費については、どの程度の金額を予定しているのでしょうか。上限額あるいは下限額というのは設定しておられるのでしょうか、お答えください。
4点目、高槻新キャンパスの開校に支障を来すことのないよう十分配慮、とありますが、どのような配慮をされるのか、具体的にお教えください。
次に、経済効果の予測について、3点お伺いします。
1点目は、経済効果をはかるなら、平成6年に開設された関西大学の総合情報学部によって、あるいは市内のほかの大学によって、実際にどれだけの経済波及効果、地域貢献があったのかを、まず調査、公表すべきです。そういった事例、実績値を参考にすれば、かなり正確に経済効果を予測できるはずです。なぜそれをしないのでしょうか、お答えください。
2点目は、高槻市は経済効果しか公表しませんが、デメリットやリスクもあるはずです。それについてはどのようにお考えでしょうか、お答えください。
3点目、関大開校後、毎年22億円の経済効果があるという算出はだれが行ったのか、お答えください。
No.205 政策統括監兼市長公室長(福田勲)
北岡議員の関西大学支援に関します質問について、ご答弁申し上げます。
まず、1点目、関西大学の説明の際に、補助ありきとおっしゃっていたという件でございます。
この関西大学に対します支援策の取り組みについてですが、平成17年2月に関西大学さんが進出意向の表明をされ、また、同年12月に関西大学から支援方針を明確にしてほしい旨などの要望書が提示された経過がございます。このような動きを受けまして、平成18年6月に、庁内で組織いたします関西大学支援策検討専門部会を発足させ、これまで大学立地に係る先進的な取り組みについての調査、関西大学進出に係る経済効果、地域貢献の今後の方向性と課題、まちづくりの考え方、支援の枠組みについて検討し、特別委員会において、ご報告、ご説明してきたとおりでございます。最近、こうした動きを受け、先般、2月29日に基本合意書を締結したところでございます。
この関西大学に対します地域貢献ですけども、実績を見てから補助金を出しては、とのご質問でございます。
高槻の将来を見据えたまちづくりを考えたときに、他の自治体にはない、この大きなチャンスを逃さないためにも、関西大学高槻新キャンパスが円滑に実現できるように、基本合意書に基づきまして、具体的な支援策の検討を早急に行ってまいりたいというふうに考えてございます。また、今後、関西大学が約束どおりにきちんと地域貢献を行っていただいているかどうかにつきましては、開校後にもきちっと検証してまいりたいというふうに考えております。
また、支援の中身といたしまして、土地取得、施設建設の両方に支援するのか、金額はどうなのか、というご質問でございます。
まず、この基本合意書の2におきまして、支援の手法については、関西大学が行います地域貢献を評価し、土地取得及び施設建設に要する費用に対しまして、どのような範囲で支援するのかなども含めまして、基本合意書に基づきまして、今後、関西大学と協議を行い、決定してまいりたいというふうに考えております。支援の金額、方法などにつきましても鋭意、今後、協議してまいりたいというふうに考えてございます。
また、関西大学以外の既存の大学の立地に関する経済効果についてでございますけども、既存の大学に係る経済効果の算出はしておりませんが、市内の大学とともに、大学交流センター事業や、大学によります市民公開講座などを通じまして、高槻におきまして学園のまちづくりを進めることができているというふうに考えてございます。
また、この22億円の経済効果につきましては、市が外部に委託しまして試算したものでございます。
また、関大進出などに関しまして、デメリットはというご質問ですけども、高槻の将来のまちづくりを考えた場合、今後の将来の人口動向なども考えますと、JR高槻駅の北東地区全体といたしまして、関西大学の進出も含めまして、今後、夢と誇りとにぎわいのまちづくりにつながるものと確信してございます。
以上でございます。
No.207 北岡隆浩議員
(中略)
次に、関西大学についてです。関大の進出には反対ではありませんけども、一定の経済波及効果も当然あるでしょうけども、何億円も、あるいは、うわさされているように40億とか50億とか、そういうものを、開設前に、実際の経済効果も見えてないのに補助するというのは、市にとって負担が大き過ぎるのではないでしょうか。
財源をどうするのかということもお聞きしましたけども、それに何も返答がないわけです。そういうふうに、財源をどうするのか、あるいは補助金の上限をどうするのか、そういうことをせずに、でも合意書は締結しましたというのは、これはおかしいんじゃないでしょうか。
私としては、関西大学には新キャンパスをつくっていただいて、実際に運営が開始されて、経済効果とか地域貢献などの実績値が示されてから、それに応じて補助金の額を決定するのが最善だと思います。ですので、それを要望して、この件については終わります。
高槻市民でありながら、高槻で何が起こっているのか
不勉強でした。
今後もこちらをのぞいて、勉強させていただきたいと思います。
残念ながら傍聴には行けませんが、応援しております。
ご活躍ぶりですが、この一年だけでも市民の代表だという気迫は他の議員より数段も高く感じました。
補助金の額が市民一人あたり一万円強の負担という巨額な事業。
関西大学の誘致という点は何らかの経済効果が期待できるでしょう。
しかし、駅周辺でも賑わうのはJR高槻駅の北側かせいぜい南側の松坂屋あたり?
阪急高槻市駅の周辺はとり残される印象です。
特に、南側は道も狭く雑踏とした古い印象を感じます。
これで商業関係の方々は黙っておられるのでしょうか?今回の国の補助金の名目からすると、使い方には疑問点があるように感じます。
それに、小中学校の耐震化も進んでいない現状も気になりました。
私も自分の住む街でどのような行政がされているのか注視しようと思うようになりました。
これからも大いなるご活動を期待しています。
応援しています。