今年の1月22日、滋賀県の非常勤の行政委員に対して、月額で報酬を支給することは、違法であるとの判決が大津地裁で出されました。
そこで、高槻市における月額報酬の非常勤の行政委員について、調べを進めておりました。
高槻市における行政委員の報酬については、「特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例」
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/bunsyo/reiki_int/reiki_honbun/ak20901691.html
の別表で定められています。
この別表で「月額」とされている行政委員について情報公開請求しようとしたところ、別表の「15 専門委員(男女共同参画苦情処理委員を除く。) 月額 39,500円」の専門委員がどれだけ存在するのか、高槻市の各部署に照会をかけなければ分からないということで、市民情報課で照会をしてもらった結果、上記の「専門委員」は存在しないということが分かりました。
ですので、現状で、以下の月額報酬に違法性がある可能性があります。
1 教育委員会の委員長月額 211,000円
2 教育委員会の委員(教育長である委員を除く。)月額 198,000円
4 識見を有する者のうちから選任された監査委員(代表監査委員を除く。)月額 174,000円
5 市議会議員のうちから選任された監査委員月額 62,000円
6 選挙管理委員会の委員長月額 59,000円
7 選挙管理委員会の委員月額 50,000円
8 公平委員会の委員長月額 36,000円
9 公平委員会の委員月額 30,000円
10 農業委員会の会長月額 73,000円
11 農業委員会の副会長月額 59,000円
12 農業委員会の常任委員月額 56,000円
13 農業委員会のその他の委員月額 50,000円
教育委員会について、平成19年から現在までの会議録を調べてみると、会議はおおよそ月に1回開催されており、会議の平均時間は51分でした。たったの3分しか会議が開かれていない日もありました。
教育委員は会議以外でも教育委員会関係の仕事をしているようですが、それでも月額で約20万円の報酬は、勤務実態からすると高いのではないかと思われます。
その他の委員会の開催回数は、平成19年度の「主要事務執行報告書」等によると、以下のとおりでした。
■選挙管理委員会
(委員長月額59,000円、委員月額50,000円)
定例会 12回
臨時会 5回
■公平委員会
(委員長月額36,000円、委員月額30,000円)
委員会開催 6回
■農業委員会
(会長月額73,000円、副会長月額59,000円、常任委員月額56,000円、その他の委員月額 50,000円)
定例総会 12回
臨時総会 1回
常任会議 12回(定例総会と同じ日に開催)
農業委員会関連諸会議等 8回
滋賀県地裁の判決の趣旨からすれば、以上のものについては、日当制にすべきと考えられます。
(監査委員については、住民監査請求の数によって仕事量が変わりますし、とりあえずおいておくことにしました。)
さて、これについて住民監査請求をしようと考えたのですが、ちょうどインターン生の谷口君が来てくれていますので、谷口君に住民監査請求書の請求書を作ってもらいました。私が口頭でパッパッと説明しただけなのに、2時間ほどでほぼ完成させていました。非常に優秀な彼です。
早速この請求書を監査委員事務局へ提出。受理されました。
住民監査の意見陳述も、彼に任せようと思います。彼なら大丈夫でしょう。
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