2006年02月19日

「泣いて馬謖を斬る」ことができるかどうか。

image/kitaoka-2006-02-19T23:42:46-1.jpg
ライブドア前社長の堀江貴文被告が武部勤自民党幹事長の二男に3000万円を振り込むように指示したと、民主党の永田寿康議員が16日の衆院予算委員会で暴露。しかし小泉首相・武部幹事長は「ガセネタ」「事実ではない」と反論。堀江被告が出したとされるメールには、goriさんが指摘するとおり、怪しい点が多すぎて国会に出せるような代物ではないと思える。民主党にはさらに信じるに足る証拠を出してほしいところだ。

★Irregular Expression「民主党ガセネタメール問題は中国の対日工作活動説」
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/200602190025.html

(前略)この堀江メール問題に関して民主党は前原代表・鳩山幹事長・野田国対委員長等が党を挙げて「メールには信憑性がある」と主張し国政調査権を発動し武部幹事長の参考人招致を要求している。こんなの、送金先口座や送金日時がハッキリしているのなら、その送金口座に本当にそんな送金が有ったかどうかを調べさせれば良い話。それを提示せずにこんな黒塗りだらけのメールのコピーだけを振りかざし「信憑性は有る」と強弁しても誰が何をどう信じりゃ良いんだよ?

こんな立証責任無しでの糾弾を認め始めたら、自分の気に入らない人間を怪文書だけで犯罪者に仕立て上げる事が可能になっちゃうよ。恐ろしい。(後略)★


ただ、今日の「報道2001」や「サンデープロジェクト」などを見る限り、民主党側は非常に強気である。それが引っかかる。メールは怪しさ満点なのだが、もしかすると3000万円は振り込まれたのか、なんて少し信じそうになってしまうくらいに。

これがもし本当にガセネタだったら、永田議員の進退だけでなく、前原代表・野田国対委員長も最低でも役職を辞さねばならないだろう。松下政経塾の出世頭二人が、よもやそこまで軽率なことをするとは考えにくいのだが・・・自民党側は幹事長の首を飛ばすくらいで済むかもしれないが、もしガセネタなら、民主党のダメージは自民党よりはるかに大きいはずだ。

以前こんなことを書いた。
★前原さんも所信表明演説してみたら? 〜政権交代のためのウルトラC〜
http://kitaoka.seesaa.net/article/7370853.html

(前略)あるテレビ番組で「民主党をぶっ壊しますか?」の質問に前原代表は「×」の札を挙げていたが、既存の民主党をぶっ壊す覚悟で行かなければ党の再生は無理だろう。このままでは本当に自民党をぶっ壊した感のある小泉首相の後継者に勝てないことは明白だ。

いずれにせよ、ぶっ壊した者勝ちのチキンレースの勝者が、4年後に政権を握るのではないかと私は考える。まあ、風向きはいつ変わるか分かりませんが(笑)。(後略)★


この場合「ぶっ壊す」というのは党内の抵抗勢力についての話だが、今回の「メール問題」の場合、自民・民主のいずれかが「問題を起こした身内への対処」を世間から問われるはずだ。どんな組織でも身内には甘いものだが、行政や民間に対して改革断行を迫る側の政治家が、自分達だけは特権的に身分を守られるということであれば、世間は納得せず支持率は下がるだろう。しかもこれだけの注目を集めているし。

「泣いて馬謖を斬る」ことができるかどうか。ここまできたら、「斬る」より他はないと思われる。そうしなければ、党全体に対する国民からの信用が失われる。

★泣いて馬謖を斬る(ここを参考に若干改変しています)
http://akn.to/yourei/naite.html

諸葛亮孔明の行った第一次北伐(西暦228)の際、先鋒を任された馬謖。馬謖出陣に際して孔明は一言忠告する。「よく聞けよ、馬謖。占拠する所は渭水沿いの街道。陣をしく際には決して山頂に陣取ってはいかん

しかし馬謖は魏の武将・張コウとの対陣の際、独断で山頂部に陣を敷く。馬謖は攻める際に上から下へと攻撃したほうが強いと思ったようだ。

魏軍はこの山を包囲し水の補給路を絶ってしまったので、馬謖の率いる蜀軍はろくに食事をとることもできず、脱走兵まで出すような大敗を喫する。(中略)

孔明は馬謖のことを自分の後継者になるものとして非常に可愛がっていたが、法を明らかにするために馬謖を処刑する。彼の葬儀の際、 孔明自らも参列し、いつまでも泣いていたと伝えられている。これが有名な「泣いて馬謖を斬る」ということである。

孔明は自らも責任をとる上奏文を奉り、丞相の位を返上した。

劉備は臨終の際に孔明に馬謖のことを、「口先ばかりで身が伴わない男ゆえ、大事に使うは避けられたし」と言っていた(後略)


泣いて馬謖を斬る(ないてばしょくをきる)
http://www12.plala.or.jp/m-ryu/kanbun/naitebasyokuwokiru.htm



重大なポカをやらかしてしまった「馬謖」のようなお調子者を「斬り」、一罰百戒で党内を引き締めなければ、党勢を立て直すことはできないだろう。(永田議員も武部幹事長も「馬謖キャラ」のような気がする)


しかし、スキャンダル合戦の国会はいかがなものか。当初民主党が言っていた特別会計の問題や、最近明るみになった独立行政法人への天下り問題や防衛施設庁の談合問題、少子化や年金問題など、もっと重要な問題は山のようにあるのに。本来国政調査権はこういうところに使うべきだろう。

小泉自民党も、圧勝の勢いをかって、今まで中途半端に終わった改革(道路公団民営化など。昨日の「ウェークアップぷらす」の猪瀬直樹にはむかついた)をもう一度見直すことだってできるはず。民主党は自民党の尻を叩いて、構造改革を加速させる方向に進ませれば、国益になるし、民主党の支持率にもつながると思うのだが。

それとも民主党の支持団体の官公労が行政改革をさせまいと圧力をかけていて、ワイドショーがネタにするようなことしかできないでいるのか。

マスコミがワイドショー的にでも取り上げてくれなければ、なかなか注目・支持が集まらないというジレンマもあるかもしれないが、民主党には早く証拠を出して、もし反省が必要なら一本筋の通った反省をして、そして対案路線で真っ向勝負してもらいたい。

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posted by 北岡隆浩 at 23:42| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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