2010年05月08日

【普天間・徳之島】島外からの反対署名…賛成署名も島外から集めていいのか?

毎日新聞の記事には、徳之島の3町長は、鳩山首相に、移設反対の島民2万5878人分の署名を手渡した、とあるのですが、徳之島の人口は2万6320人…子供からお年寄りまでほとんどの方が反対し、署名をしたのかと思いきや…

西日本新聞の記事には、「島内外から集めた2万5878人分の反対署名を首相に手渡し、強い口調で訴えた。」とあります。

島内外???…このことは今日の勝谷誠彦さんのメルマガに書いてあり、私はそれで知りました。

こういうことが許されるなら、賛成派だって、島外からも署名を集めて、島民の数に近い署名の数にして、首相に手渡し、島民のほぼ全員が賛成しているというふうにアピールできるのではないでしょうか。

しかし、こんなやり方は、全国民と一国の総理大臣を騙す行為であって、許されるものではないはずです。

私はブログの5月7日の「基地78%は大嘘 沖縄の実態」の記事で、反対派の真実について沖縄出身の恵隆之介さんが語っている動画を紹介しましたが、恵さんの言葉が真実なら、多くの反対者は、反対すればお金がもらえるから反対しているだけ。基地に出ていかれたら、反対すること=金儲けができなくなるので困るのではないかと考えられます。

鳩山首相には、こういう反対者側の「ホンネ」や真実、騙しの手口を見透かした上で、上手く米軍基地問題に取り組んでもらいたい。

例えば、署名を精査して島内の反対者の正確な数を調べるとか、政府が住民のアンケートをとって正確な民意を測るとか、国民や首相を騙すようなことが行われていたのであればそれを厳しく糾弾するとか、タウンミーティングを開いて恵隆之介さんも呼ぶとか、恵隆之介さんと反対派の討論会を開くとか、その様子をネット中継するとか・・・

もし米軍が沖縄から撤退したらどうなるか・・・フィリピンでは、米軍基地が撤退した後、中国が、フィリピン等が領有権を主張するスプラトリー諸島(南沙諸島)を実行支配したとのこと。昨今の中国の動きを見ると、こういうことが沖縄周辺で起きる可能性が高い。

私は民主党支持者じゃありませんが、今の首相は鳩山さんなのであり、鳩山さんに日本の命運がかかっているのだから、がんばってほしい。米軍基地問題・防衛問題は、単に民主党政権や鳩山首相の問題なのではなく、日本国民全体の生命・安全に関わることなのですから。

鳩山さんが「自分には無理だ」「これにまともに取り組めば社民党と連立を解消しなければならないが、それはできない」などと言うのなら、直ちに首相を辞めてほしいですけどね。


新しい米軍基地については、昨日の日本創新党の基本政策の記者発表の際に、大川豊さんが質問し、横田事務総長が答えた「メガ・フロート」を検討すべきと思います。うまくいけば、日本の新技術を実際の場で活かせるわけですし、環境や有事に有用ですし、新たなビジネスチャンスを生み出すことにもなるかもしれません。


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【毎日新聞】<普天間移設>政府、5月決着断念へ…徳之島3町長拒否
http://mainichi.jp/select/today/news/20100508k0000m010116000c.html

 鳩山由紀夫首相は7日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を巡り、鹿児島県・徳之島の伊仙、天城、徳之島の3町長らと首相官邸で初めて会談した。首相は「普天間の機能の一部をお引き受けいただければ、大変ありがたい」と要請。ヘリ部隊移転が困難な場合、訓練移転だけでも受け入れるよう求めたが、3町長は交渉の継続も含めて拒否した。沖縄に続き地元自治体との交渉は暗礁に乗り上げた。政府は「5月末の完全決着」を断念する方針で、代わりに政府の考え方を閣議決定することなどを検討しているが、野党各党は首相の責任追及を強めている。

 「大変な混乱、ご迷惑をお掛けしたことを、まずおわび申し上げたい」。3町長との会談は訪沖と同様、首相の謝罪から始まった。首相は、徳之島への一部移転案について「すべてを(沖縄県外に)移設することは不可能という認識に至った。機能の一部を沖縄から遠くないところに移設できないかと思い、徳之島にお願いできないかという思いを強くした」と訴えた。

 会談は1時間10分行われ、冒頭の25分間が報道陣に公開された。3町長のほか、伊藤祐一郎鹿児島県知事、徳之島が選挙区の徳田毅自民党衆院議員らが同席した。3町長は首相に、移設反対の島民2万5878人分の署名3束を手渡し、「徳之島の民意は移設断固反対だ」と通告した。

(中略)

 連立与党内の足並みの乱れも広がりつつある。平野博文官房長官は7日午前の閣僚懇談会で、5月末決着に向け全閣僚に協力を要請。しかし、社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相は「沖縄県民の気持ちを切り捨てる政治をやってはならない」と注文をつけた。国民新党代表の亀井静香金融・郵政担当相は閣議後会見で「沖縄県民に『くい打ち』が受け入れられるのはなかなか難しい」と、くい打ち桟橋案に否定的な見解を表明した。

 首相は7日夜、首相官邸で記者団に対し、3町長との交渉について「誠心誠意、真心を込めて尽くすしかない。これからも意見交換していきたい」と語り、移設交渉を続けていく意向を示した。

 政府側の会談同席者は「徳之島から合意を得るのは難しくても、理解を得るぐらいなら、何とかならないか」となお望みをつなぐ。一方、月末の決着期限をにらみ首相周辺からはこんな発言も聞かれ始めた。「5月末の決着期限とは全部、結論を出すというわけではないからね」【横田愛】




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posted by 北岡隆浩 at 21:36| 大阪 | Comment(8) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
市民の声を民意として数値で報道するなら、近隣島民の声、島民の声、国民の声、とせめて3つの条件に区分して声を集め、民意として分析、報道すべきだ。誘導的な数値は世論を惑わすことになりかねない。また反対の方々にはアメリカが納得する打開策の具体的提案を積極的にしてほしいと思う。
しかし今頃になって政府の徳之島案には呆れた。徳之島案には、島民、アメリカと絶望的なハードルが待っている。
沖縄住民に悪いから、だから徳之島、では徳之島島民が怒るだろう。

有事に主導的に動くのはアメリカだ。
軍事は人の命がかかっている。迅速な対処、行動し易い地勢的条件、などまずアメリカの意向を聞くべきだ。しかるのち日本政府は日本国民にそのアメリカ意図を丁寧に説明し、国民感情とすり合わせをすべきと考える。
有事になれば日本のホームグランドでのことであってもまず戦うのはアメリカだ。日本はアメリカに指示され追従するはめになるだろう。しかしやはりアメリカだのみとなるのだろう。
だったらアメリカの意向は重視せざるを得ない。
これが今の日本の状況、現実ではないかと思う。
(個人意見)
Posted by 声の数の怪 at 2010年05月09日 01:06
数合わせだとしたら今回の署名の意味がなくなってしまいます。
しかし、最近のマスコミ報道は過熱するばかりですね。
Posted by 過熱 at 2010年05月09日 16:27
ここにきてマスコミもやっと国防と基地移転をセットで取り上げだした。国防1…アメリカだのみ。国防2…自国で守る。国防3…非武装中立を宣言して他国からの侵略がないことを盲信し続ける。1〜3のうち日本がどの基本姿勢で行くかで、基地問題も優先順位がある。 現在は国防1だが、鳩山政権は国防1か2かわからないような対応をしている。社民党に至っては与党にいながらにして現実と乖離した国防3のような態度で沖縄島民を焚き付けアメリカに非礼な態度をとり続けている。ここで忘れてはいけない重要な観点は、まず近隣諸国と日本との現在の関係。それと日本領土の地勢的再確認だ。拉致問題、領土問題など日本は近隣諸国との紛争の火種を多く抱えている。領土に関しては主に日本領土は本州、北海道、四国、九州、沖縄、(今回は北方四島にはふれないこととする)だと思われがちだ。しかし日本には南の島に領土が多く存在するのだ。緯度では秋田がおおよそ北京、ピョンヤンぐらい。(北緯40゜弱)、鹿児島がおよそ南京、上海ぐらい。(北緯30゜強)、沖縄那覇はネパールより少し南の(北緯27゜付近)、見落としてはいけないのはこれからだ!さらに南下して尖閣諸島、タイペイの少し北東(北緯26゜付近)、さらに南下して沖ノ鳥島(北緯21゜付近)、沖ノ鳥島に至ってはベトナムのハノイとほぼ近い緯度だ。沖ノ鳥島の方がハノイより1゜程さらに南。他にも伊豆諸島、小笠原諸島、南硫黄島、北大東島、南大東島、沖大東島、薩南諸島、南西諸島(沖縄含む)、中華人民共和国の領土の5分の1程もある広範囲な海域に点在する島々は日本領土なのだ。そこで非常に重要なのが領海権だ。海の上には線が書なないのでピンときにくいが、領海は領海基線より12海里(約22km)、排他的経済水域は200海里(約370km)。それだけ自国に領海権利が発生しているのである。例えば海上に直径1mの自国の極小の島があったとしよう。島は極小だがその場合の排他的経済水域の権利は周囲370kmに及ぶ訳である。名古屋をその島としたら東は東京、西は岡山あたりまで権利が及ぶことになる。そんな島が日本の南太平洋には多く存在する。その広範囲に及ぶ日本の領海を守り続けていくことにも視点を当て、その観点から国防(領海防衛)を考えるべきだ。沖縄近隣住民の民意にも極力応える姿勢も必要だが、局地的な視点に飲まれ、日本国全ての「領海防衛」という観点を絶対に忘れてはならない。
Posted by 国防の重要な観点 at 2010年05月10日 01:47
昨日テレビ番組で、沖縄県民大会のことだと思いますが、主催者発表約10万人、マスコミも10万人集会と…。しかしその集会参加者の数を画像分析した結果約1万人程だったらしいです。どうやら本当のようで、事実ならひどい誇張ですね。確かに10万人と言えば甲子園球場のほぼ満員観客の2倍ですからね。とてもそんな数の光景には見えません。
Posted by いい加減な数値発表 at 2010年05月18日 00:17
日本の領土は38万平方km。世界で第60位だ。
しかし領海、排他的経済水域となるとおよそ448万平方km。世界で6位だ。

分かりやすく言うと家の10倍以上の広い庭付き住宅のようなものだ。

その場合家にカギをかけるだけでなく庭にだって他人を好き勝手に入れることはまずない。
庭の外回りには塀をつくったりして隣接地との境界をはっきりさせるわけだがその隣接地との境界線には争いが生じることも多々ある。

日本が守るべきは38万平方kmだけではない。広大な448万平方kmを守らなければならないのである。

ここが重要な点だ。

また国防とは戦争から日本国を守るだけではない。
ぼさっとしていると外交で相手に都合よく境界線の主張を換えられ排他的経済水域を少しずつつけこまれ奪われるのだ。

鳩山内閣は今回の中華人民共和国との会談の中で東シナ海油田開発に際し、どうやら中華人民共和国側に有利な条件を飲んだとか。

もしそうだとしたら、そんなお人好し外交でいいんだろうか。

今の鳩山政権はすきだらけだ。

Posted by 世界で日本は広い国 at 2010年06月02日 02:31
それいわんこっちゃない。
これが現実の隣国の本性だ。

現実がまるで見えていないややこしくかき回す社民党は連立離脱し与党にいなくなってよかった。辻元氏もぬけてよかった。
しかし外交は民主党の一部も心配だ。前原氏が外務大臣になったので毅然と対応すると思うが。

日本の隣国危機意識は日本創新党の考え方や自民党の石破氏が大変よく把握している。
いかんせん今は野党だ。

日本も広い海上権を守るのは並大抵でないのだ。

それは日本人自身も多くの国民が日本とは本州北海道四国九州沖縄ぐらいにしか認識していないところにある。

学校の地理もまずここから教えるべきだ。

そして海上権が本州近辺しかなくなったら日本はどうなるかも教育すべきだ。

そして広い大切な日本の海上権を守り維持するにはどうしたらいいのが授業でも考えさせるべきだ。
自国のみ単独で守るのか、アメリカと共に中国を牽制するのか。
自国で守るのであれば武器としての核開発核保有は絶対条件となる。

利害に関係する外交交渉は核なくして中国と対等交渉は有り得ない。平気で無理難題を押し付けてくる。

また非核ならアメリカに従属するしかない。

これが現実だ。

Posted by 尖閣諸島 厄介な中国 at 2010年09月21日 14:35
故意に日本の尖閣諸島への領海侵犯した中国船。拘束していた中国船長を釈放したとたん、中国から賠償までせよと要求されているらしい。先ほどのニュースで報道されていた。あくまで日本政府は忍耐強い発言にとどめて軋轢を避けようとしているが中国政府は日本の消極的な態度に図に乗って尖閣諸島領土は自分達のもの、中国船拘束の賠償までせよと求めてきている。誠に行儀もわるければたちも悪い。これが現実この隣国中国政府の本性だ。民主党もぼやっとしてたら日本国領土を奪われかねない。毅然とすべきときは毅然とすべきだ。日本国を真の有効国と思うような国がとるような態度ではない。北朝鮮に軸足をおくような国はやはり心底信用はならない。残念なことだが致し方ない。要注意だ。

Posted by 尖閣諸島 厄介な中国 U at 2010年09月25日 12:23
訂正いたします。有効国→友好国。よろしくお願いいたします。
Posted by 尖閣諸島 厄介な中国 Uより at 2010年09月25日 14:37
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