その中で、「高槻みらいフェスタ」についても質問をしました(3回目の質問も用意していたのですが、時間が足りず、2回目までしか質問できませんでした)。
「高槻みらいフェスタ」というのは、「高槻みらいフェスタ実行委員会運営規約」第2条によると、「核のない緑の地球を子どもたちに」「人権、環境、平和、うぃ守ってみらいを切り拓こう」(原文のまま)のスローガンの実践を目的としているとのこと。

参加団体は、自治労系の市職員の労働組合や部落解放同盟支部、障害者関係団体、NPO等。そして、民主党支部や社民党支部も、実行委員会登録団体として記載されています。

高槻市は、「高槻みらいフェスタ」を後援し、会場として城跡公園の使用を許可。広報費・会場設営費の一部として、実行委員会に対し、20万円を支出していました。
平成19年10月に行われた「高槻みらいフェスタ」に行ってみたのですが・・・

ステージでは演奏等がされ、市職員労組をはじめ各団体が屋台を出していました。それだけでなく、民主党支部と社民党支部も屋台を出し、政党名・政党ロゴの書かれたのぼりを立てて、それぞれ野菜等の販売とフリーマーケットをしていました。
これは問題ではないかと考え、以下のとおり、平成20年3月11日の議会で質問をしました。
開催日:平成20年 3月11日
会議名:平成20年第1回定例会(第3日 3月11日)
○(北岡隆浩議員)
予算説明書87ページ、人権推進費の負担金補助及び交付金の、みらいフェスタ実行委員会の20万円について、簡単に質問をさせていただきます。
この20万円を、高槻市は後援料という名目で高槻みらいフェスタ実行委員会に対して支出しています。この後援条件は、政治的、宗教的活動に類する行為は一切行わないこと、営利行為を目的としないことなどとされています。私は、昨年10月28日に、この高槻みらいフェスタに行ってみました。みらいフェスタのテーマは、核のない、緑の地球を子どもたちにという高尚なものでした。けれども、正直言って単なる屋台村のような感じがしました。広島被爆の石というのもあったんですけども、それは屋台のところからかなり遠く離れた場所にあって、メーンは屋台で、フランクフルト、焼きそば、フリーマーケット、野菜の販売といったものでした。さらに、おかしいと感じたのは、高槻市が後援料20万円を出した条件に、政治的な活動は一切行わないことというのがあるにもかかわらず、ある政党が党名の書かれたのぼりを立てて屋台で物を売っていたということです。このことについては、担当課の職員の方も事前に知っておられたようですけれども。20万円の後援料を出してよかったんでしょうか、お答えください。
以上です。
○市民協働部長(中瀬利行)
お答えいたします。
みらいフェスタについてでございますけれども、市におきまして、平和を愛する文化都市として、昭和58年に非核平和都市宣言を行いました。平和と人権を市政の重要な柱の一つとして位置づけているところでございます。高槻みらいフェスタにつきましては、先ほどもおっしゃっていましたけれども、核のない、緑の地球を子どもたちにというメーンテーマのもと、平和の大切さ、あるいは人権の尊さを広く市民の方々に訴える事業でございます。
本市の平和施策の方向性と一致するところから事業を後援し、その費用の一部を助成したところでございます。先ほど、のぼりの部分をお話しになってございますけれども、これを私どもは確認させていただいたわけですが、まず参加団体の位置を示すものだというようなことも団体から聞いてございまして、私が知る限りにおいては、そのようなことはなかったということで聞いております。ただ、参加団体の間で同じような形態でなくてはなりませんので、今後そういった形で、参加者の総意で開催できるようなことについて伝えてまいりたいということは考えてございますので、よろしくお願いします。
以上です。
○(北岡隆浩議員)
まず、問題なのがメーンテーマとか、あるいは平和とか人権というものが会場にいても余り感じられないということです。それから、政党の党名を掲げて、屋台で物を売ってお客さんからお金をもらって、その収益は何になるかというと政治活動資金になるのかもしれないなと思ったんですけれども、これはやっぱり後援の条件に反しているのではないかなと。ですので、高槻みらいフェスタに関しては、今後、後援料を出さないか、あるいはそういう政党の方々に出ていっていただくか、どちらか二者択一だと思うんですけれども、いかがでしょうか、お答えください。
○市民協働部長(中瀬利行)
ご答弁申し上げましたように、平和を愛する文化都市ということからして、みらいフェスタについても、今後、続けていくべきだろうということを考えております。ただ、先ほどご答弁させていただきましたように、今後、きちっと皆さんが総意の中で進められることが望ましいということを考えてございますので、そういった分については、十分注意をして進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解ください。
私の指摘を受け、高槻市は、実行委員会に対し、後援料を出さないようになり、政党ののぼりも、平成20年の「高槻みらいフェスタ」では見られませんでした(「平和憲法を守ろう」「9条を守ろう」といった政治的な横断幕は相変わらず掲げられていましたが…)。

ところがその後、政党ののぼりが掲げられていたことが判明。おまけに、女性の国会議員の顔写真まで、屋台に掲出されていたことが分かりました。
そこで、先月の議会の一般質問で、この問題を追及しました。
<質問・1回目>
2番目は、高槻みらいフェスタについてです。
(1)平成20年3月議会で、私は、政党支部の屋台に政党名の書かれたのぼりが掲げられていた問題を指摘しましたが、その後どう改善されたのでしょうか。
(2)野菜や食べ物、飲み物等の販売やフリーマーケットは、みらいフェスタの趣旨と合致するのでしょうか。
(3)政党支部が屋台を出店し利益を得ることには何も問題はないのでしょうか。
(4)政党支部の屋台に、女性の国会議員の写真が掲示されていましたたが、これは政治活動ではないのでしょうか。問題はないのでしょうか。
【答弁1】
北岡議員の高槻みらいフェスタにかかわっての数点のご質問にご答弁申し上げます。
1点目の平成20年3月議会での北岡議員からのご意見を受けて、高槻みらいフェスタの運営がどのように改善されたかについてでございます。
まず、模擬店に出店されています団体名の表示につきましては、同一規格で作成し、表示していると、また、政党ののぼりにつきましても、設置していないとお聞きしております。
2点目の野菜などの販売やフリーマーケットは、みらいフェスタの趣旨と合致するのかについてでございます。
高槻みらいフェスタにつきましては、「非核平和都市宣言」を行っている高槻の地から平和の未来を創りだすことを目的に開催されており、その趣旨をより多くの方に参加していただく中で、認識していただくために模擬店を出店しているとお聞きしております。
3点目の政党が出店し利益を得ることは問題がないのかにつきましては、高槻みらいフェスタを主催しております実行委員会に確認をしたところ、各模擬店において団体賛同金や出店料を支出すること、また、安価で物品を販売していることから、各模擬店では利益は得ていないとお聞きしております。
4点目の女性の国会議員の写真が掲示されていたことについてのお尋ねですが、実行委員会に確認をしたところ、テントの中に写真が貼られていたそうですが、実行委員会としては、その行為が政治活動とは認識していなかったとお聞きしております。
なお、本市といたしましては、高槻みらいフェスタの実行委員会に対しまして、後援名義の使用を許可しており、今後、高槻みらいフェスタにおいて、議員仰せの営利を目的とする行為や政治活動を行った場合は、後援名義の使用を許可しない旨を実行委員会にお伝えしているところでございます。
以上でございます。
<質問・2回目>
(1)屋台に政党ののぼりが掲げられていたことや、女性国会議員の写真が掲出されていたことは、某政党所属の高槻市議会議員のブログなどで確認できます。事前にお知らせしましたが、確認されなかったのでしょうか。私は、政党に確認して下さいと事前に言いましたが、なぜ、実行委員会に確認するのみで、政党支部や、屋台にいた政党所属の議員、立候補予定者などに直接確認を取らないのでしょうか。
(2)奥本市長も高槻みらいフェスタに来賓として出席されたようですが、政党支部が屋台を出し、市議会議員らがそこにいたことを知らなかったのでしょうか。
(3)政党支部が、屋台で、利益も出ないような安値で物品を販売していたということは間違いないのでしょうか。各政党支部の屋台では、どれだけの利益、あるいは損が出たのでしょうか。
(4)「今後、高槻みらいフェスタにおいて、議員仰せの営利を目的とする行為や政治活動を行った場合は、後援名義の使用を許可しない旨を実行委員会にお伝えしている」とのことですが、平成20年の3月議会で指摘した実態がありましたし、今回は、禁止されたはずの政党ののぼりが、どういう訳か、掲出されていました。今後、市は、後援すべきではないし、公園の使用許可もすべきではないと私は思いますが、市の考えをお聞かせ下さい。
【答弁2】
北岡議員の高槻みらいフェスタにかかわっての2問目のご質問にご答弁申し上げます。
ご質問が他部局にまたがりますので、調整の上、私の方から一括してご答弁申し上げます。
1点目の実行委員会に確認するのみで模擬店を出店された方に確認をとらないことにつきましては、高槻みらいフェスタは、様々な団体で構成される実行委員会が主催で開催されており、運営については、実行委員会が主体性を持って管理すべきことであることから、実行委員会へ確認を行ったところでございます。
2点目の会場に市議会議員の方々が居られたことを認識しているかとのお尋ねにつきましては、当日、会場に市議会議員をはじめ、多くの市民の方々等がご来場されておられたことを認識しているところでございます。
3点目の各模擬店でどれだけの利益、あるいは損益が出たのかについてでございます。
実行委員会に確認をしたところ、各模擬店での収支報告は受けていないとのことでありますが、1問目でもお答えしたとおり、各模擬店において団体賛同金や出店料を支出すること、また、安価で物品を販売していることから、各模擬店では利益は得ていないとお聞きしております。
4点目の後援名義の使用並びに城跡公園の使用許可についてでございます。
市といたしましては、今後も実行委員会から後援名義使用許可及び都市公園内行為許可申請が提出された場合は、申請書類などを十分審査し、判断してまいりたいと考えております。
以上でございます。
3回目の質問はできなかったのですが、以下の質問を用意していました。
(1)高槻みらいフェスタに関しては、あくまでも実行委員会にのみ確認を行うという姿勢を貫かれておりますが、このイベントに疑義があれば、当然、行政財産を管理し、後援をしている高槻市がしっかりと確認すべきではないのでしょうか?実行委員会に確認さえすれば、高槻市としての責任を果たしているとお考えなのでしょうか?お答えください。
(2)実行委員会に確認したとおっしゃられましたが、具体的には誰なのですか?市職員ではないのでしょうか?市職労の幹部ではないのでしょうか?お答えください。
(3)高槻みらいフェスタに関する城跡公園の使用許可は、実行委員会に対してではなく、市職員労働組合宛になっています。この理由は何なのでしょうか?実行委員会には許可できない事情があるのでしょうか?また、市職労に許可を出して問題はないのでしょうか?お答えください。
(4)禁止されていたはずの政党ののぼりが掲出されていたことについては、まったくご答弁がありませんが、政党ののぼりや女性国会議員の写真の掲出は、政治的活動の禁止を定める、高槻市の後援条件や、公園使用許可の条件に反し、問題ではないのでしょうか?お答えください。
(5)実行委員会は、当然こうした政党支部の行為に気付いていたと思いますが、これを中止させなかったことは問題ではないのでしょうか?お答えください。
(6)屋台で政党支部が利益を出せば、高槻市が間接的に利益供与をしたことになり、政治資金規正法に反すると考えられます。逆に、政党支部が利益も出ないような安売りをしていれば、公職選挙法199条の5に抵触する可能性があると思われますが、高槻市の見解をお聞かせ下さい。
(7)市職員の労働組合が、使用者側である高槻市の行政財産使用許可等により、屋台で商売をすることが可能であれば、経費援助を禁止する労働組合法7条3号に違反するおそれがあると思いますが、市の見解をお聞かせ下さい。
高槻市が今回、私の質問に答弁するにあたって、実行委員会に確認をとった、ということなのですが、それは具体的には誰なのかと問うと、民主党系の市職員労働組合の役員であるとのことでした。
政党支部は利益を出しているのか否かについては、結局、高槻市は政党に直接確認は取りませんでしたが、上記の質問原稿のとおり、
●利益を出した場合→高槻市が間接的に利益供与をしたことになり、政治資金規正法22条の3(国から補助金…の交付の決定…を受けた…法人は…政治活動に関する寄附をしてはならない。)に反する可能性がある。
●利益を出していない場合→公職選挙法199条の5(政党…支部…は、…選挙の行われる区域内にある者に対し、いかなる名義をもってするを問わず、寄附をしてはならない。)に抵触する可能性がある。
わけです。
「高槻みらいフェスタ」については、市民参画部人権室の所管なのですが、「人権室における後援名義の使用に関する処理基準」には、

政治的な団体には後援できない旨が記載されていますし、会場である城跡公園の使用許可書にも、

「政治的・宗教的活動に関する行為は行わないこと。」とされています。
ところで、この公園の使用許可書なのですが、

宛先が、「高槻市職員労働組合」になっています。
つまり、市職労が、実行委員会に対して、市の公園を又貸し・転貸している格好なのです。何故なのでしょうか?実行委員会には政党支部が含まれていてマズイと考えたからなのでしょうか?許可をした高槻市側も、何故こんなものを決裁したのでしょうか?
平和に関するイベントなので、あまり文句も言いたくなかったのですが、平成20年の私の指摘以後も、ルールを無視し、法律にも抵触するような形で政党支部が活動していた。実行委員会も、会場であいさつをした市長も、こういう行為を止めず、議会で質問しても、ごまかしの答弁に終始する・・・こういう有り様ですから、このイベントについて、市は後援や施設の使用許可をすべきではないと、私は考えています。
そもそも、こうしたイベントは、平和のために、本当に役に立っているのでしょうか?・・・尖閣諸島での漁船衝突事件、拉致問題、北方領土・竹島の領土問題、中国の核ミサイル・北朝鮮の核開発・・・中国や北朝鮮の軍事的な圧力が高まっている中で、どうすれば、我が国の平和を保てるのか?平和の実現に関して、本当に真剣に考えて、イベントを開催するのならば、そういった現実的な視点が絶対に必要ではないでしょうか?
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また労組活動がいつの間にか政治活動に豹変したイベントに市は手を貸すべきではない。
許可にあたっては厳正な判断をすべきである。
政治目的は許可しないと線引きをすることが大事。
その上、労組関係で民主党と社民党が乗っかる
ほんまに反核平和や障がい者のための催しか?
政党の宣伝行為の政治的意図しか感じん
民主党10区支部は、「地産地消で高槻ブランド!」ということで、高槻の地場野菜を販売。
おかげさまでほぼ完売させていただきました。ありがとうございました。
これはどういうことですか?
市有地で金儲け?
民主党や社民党との関係
市役所は見直したらいかが?
よく今まで誰も疑問に感じなかったのが不思議
これはさすがにダメでしょうな
むしろ賛同します。
しかし、特定した政党が看板や旗を建てて商売するのはどうなのですか?
公園ですから控えめにお願いします。