
1年以上前のことだったと思いますが、吉田康人さんと、最近観た映画について話したことがありました。当時、吉田さんはトム・クルーズ主演の「ラストサムライ」を観て、特に主人公達が命を賭して突撃するラストシーンに大変感動したと語っておられました。
「北岡さんも、ラストサムライ観た?」と訊かれたのですが、残念ながら観る時間がとれず、いまだに観ていません(観たいのですが)。子どもが小さく手がかかるので、テレビで大人向けのドラマすらあまり観る機会もなく、観られるのは子ども向けの番組ばかり。
そんな状況なわけですが、テレビでやっていた「劇場版 それいけ!アンパンマン キラキラ星の涙」を子どもと一緒に観て、アンパンマンの活躍に感動してしまいました。「この俺様が、子ども向けの映画で感動するわけがない」と高をくくっていたのですが、おどろおどろしい化け物に、何度打ちのめされてもその度に立ち向かっていくアンパンマンの根性に、思わず泣きそうになりました。「こいつ、ただのアンパンのくせに、なんでこんなに勇気があるんや!ただのアンパンのくせに!」と。
そういう話を吉田さんにしたのですが、吉田さんはこうおっしゃられました。「私も子どもとアンパンマンを観たことがありますが、前々から疑問に思っていたんです。アンパンマンは、頭部にダメージを受けると、新しい頭と入れ替えるじゃないですか。ということは、脳が入れ替わるということですよね。じゃあ、アンパンマンのアイデンティティはどこにあるんだと」。
私のアホな話に非常に真面目にお付き合いいただいたうえ、理論的なお考えまでいただき、そのとき私は「確かにそうですね」とだけ答えました。しかしその後、アンパンマンについてふと思ったのです。奴らは頭で考えたり動いてるんじゃない。胸(ハート)で戦ってるんじゃないか、と。
東大や松下政経塾を出ても、胸(ハート)がダメな奴は、いくら頭が良くても、信頼できる人物とは言えません。
その点吉田さんは、非常に胸(ハート)の部分が信頼できる人だと私は思っています(もちろん頭脳のほうも)。吉田さんと会食した、目の肥えた私の親友(悪友?)も「あんなまともな人は、滅多におらんぞ!」と評価していました。偉そうにふんぞり返っていても、ロクでもない人間は世の中には多いですが、そんな中で吉田さんは稀有な人物だと思います。
吉田さんの出された「1/5公約(5分の1公約)」=「第一次(高槻市政)政権公約」。大部分には賛成なのですが、吉田さんには申し訳ないですけれども、正直に申し上げて、若干「どうだろ?」と感じる部分があります(これは今後吉田さんにお話したいと思っています)。しかし私は、これまでのお付き合いから、吉田さんの「高槻市民のために」という胸(ハート)を信じておりますので、吉田さんを支持している次第です。
以下、吉田さんのブログ「やすとログ」より、その政権公約を転載させていただきます。皆さんも是非ご一読ください。
★やすとログ「『こうしたらええねん高槻』( 9)」
(前略)
来年、平成19年4月、高槻市長選挙が行われます。吉田康人は5月13日(土)、高槻現代劇場文化ホールで開催した「吉田康人市政発表会 こうしたらええねん高槻」で内頁のとおり政権公約17項
目を発表しました。今回の「おおらか通信」ではその簡略版を掲載致します。
これが「1/5公約(5分の1公約)」=「第一次(高槻市政)政権公約」です。
「心を育てる」、「みんなでつくる」、「シンボルを持つ」まちづくり
「1/5公約(5分の1公約)」=「第一次(高槻市政)政権公約」
*「1/5公約(5分の1公約)」の意味・・吉田康人は今後、今回も含めて「第一次」から「第五次」まで5回程度に分けて合計50項目程度の政権公約を結んでいきます。今回はその「第一次」、政権公約全体の5分の1にあたる公約を決めました。
◆市政改革の背骨
1.「心を育てる」2.「みんなでつくる」3.「市政シンボル」
【海外派遣】公約 1:市長人件費を2割(=4年間で2,000万円)カットしその財源で毎年50名の市内小・中学生を海外へ短期派遣します。将来的には、民間企業・財団とも提携、相互交流、家庭や大人どうしの交流へと拡張します。
【市民委員】公約 2:各課ごとに20名、市役所全体で年間2,000名規模の「高槻市政改革市民委員会」を設置。「普通の市民の素朴な疑問」、「住民の生の声」を活かし政策づくりを現場からボトムアップで進めるシステムをつくります。この委員会新設を突破口として住民本位、みんなでつくる高槻市政へ舵を切っていきます。
【高槻城】公約 3:市役所新庁舎のワン・フロアーをぶち抜き「市民の城『高槻城』再建準備フロアー」とします。「NPOセンター(現・市民公益活動サポートセンター)」、「大学交流・研究センター」、「作品展示スペース」、「市立芸術博物館準備室」を集めそれぞれの人材・情報交流を可能にし、お城の再建へ向けて検討を進めます。
◆人と家庭を支える
【家族・家庭支援】公約 4:家庭を中心とする子育て、家庭教育、不登校・引きこもり問題、そして、生活習慣の問題を社会全体で取り組む総合的な「高槻市家族・家庭支援戦略」を策定します。
【学校選択制】公約 5:市立小・中学校へ学校選択制を順次導入していきます。学校や教職員がより良い教育の実現へ向けて互いに切磋琢磨、改革競争をする環境を整えます。
◆郷土を育てる
【駅前整備】公約 6:中心市街地のイメージをもっと良くし交通体系の再整備へ向けての突破口を開くため、JR高槻駅北側で都市計画道路・駅前東西線計画を実施し、区画整理事業、駐車場整備事業を推進します。
【市営バス】公約 7:「弱者の足」として重要な高槻市営バスを建て直すため、病院、子育て施設、あるいは、ショッピングセンターへの巡回など、路線や運行形態を抜本的に見直し、再生へ向けてラストチャレンジを行います。
◆安全を究める
【交番移設】公約 8:現在、駅の東の外れにある「八丁畷交番」を、治安が悪くなっている阪急高槻市駅駅前へ移設することを促します。
【夜道を明るく】公約 9:「夜道が明るいまち」高槻へ向けて自治会、民間企業、学校、福祉施設へ電灯設備を貸し付け、電気料金を補助します。
◆これぞ!、住民参加
【空き教室】公約10:全市立小・中学校で1部屋ずつ「空き教室」を確保。地域教育協議会、サークルやボランティアへの支援組織、小地域ネットワーク活動、民生・児童委員、地域防犯・防災組織の共有スペースとして拠点化します。
【校庭芝生化、屋上緑化】公約11:「まちかど公園・農園」のモデル事業として、意欲的な学校で「校庭芝生化」、「校舎屋上のミニ農園化」を進めます。
【クラブ活動支援】公約12:指導者不足に悩む小・中学校の体育系・文化系クラブ活動へ住民有志が指導者としてご協力いただけるよう制度を整備、報酬など金銭的支援も行います。
◆行政改革
【市役所イメージ】公約13:高槻市役所のイメージ・カラー、コンセプト・マーク、制服を一新。明るく元気な挨拶など市民応対マナーも徹底して高槻市役所のイメージをガラリと変えます。
【コール・センター】公約14:暮らしのちょっとした質問へ、たらい回しにせず、オペレーターがその場で即答する「高槻市役所コール・センター」を新設します。
【教育委員会改革】公約15:教育委員会改革の第一弾として、教育委員会のうち文化、スポーツなど生涯学習担当部署を廃止、市長部局が担当するよう組織改革します。
【職員採用改革】公約16:北摂共同採用試験から脱退し、高槻市独自で戦略的に市役所職員を採用します。同時に、学歴だけでなく、優れた専門的技能を持つ職員が優遇される新給与体系も導入します。
【身近な場所で手続き】公約17:富田支所、樫田支所、三箇牧支所、阪急上牧駅に現在ある行政サービス窓口の業務をさらに拡張し、同じような支所機能を持つサービス窓口を北部地域、東南部地域、そして、阿武山地域に新設します。
(以上) ★
