
私は別に2学期制に反対しているわけではありません。ただ、効果も分からないのに、意味もなく安易に2学期制にすることには反対なのです。現在高槻市において推進されようとしている2学期制については、広報や資料を読んだり、委員会を傍聴したり、高槻市教育委員会指導部の担当職員の話を聞いたりする限りにおいて、まったく意義が見出せないのです。
もし2学期制にするなら、こうすべきではないかということを以下に書きます。(これは中学校向けです。小学校や幼稚園に2学期制を導入することについては、私は疑問を感じています。)
まずテストの回数は、1学期も2学期も同じウェートで評価するために、同じ回数にする。3学期制では5回でしたので、これを下回らないように、各学期3回の計6回行う。多くの子どもが真剣に勉強するのは定期考査の前なので、テストの回数を減らすと、学力が低下するおそれがあると思います。
授業→長期休暇→テストだと、長期休暇中にテスト範囲の内容を忘れてしまう子どもも多いと思われるので、テストの前には授業をできるだけ多く入れるようにする。忘却曲線のことを知らない教師の方はおられないと思いますが、知識の定着のためには、授業とテストの間に長期の休みを入れるのは良くないでしょう。
高槻市では、全ての小中学校にクーラーが普及しているとのこと。夏休みは本来、熱い夏は勉強に集中できないから休もう、というのが趣旨。しかし、教室にクーラーがあるなら、夏休みの期間を短縮できるはず。(塾や予備校では「夏を制する者が受験を制する」なんて言って、夏も冬も関係なく勉強しています。私も高3のとき、暑い夏でも快適に勉強できるように、クーラーの効いている高槻市立の小寺池図書館によく行きました。他の受験生も同じ事を考えていて、早い時間に行かないと、席が埋まってしまいました。今の子ども達がうらやましいです。)
多くの父兄にとっては夏休みなど関係なく、暑いさ中でも仕事をしているわけです。夏休みに学校の先生達は研修先で居眠りしているなんて、信じたくなかった(笑)。サマースクールも大いに実施すべきだと思いますが、夏休みの期間も大胆に短縮することも検討すべきでしょう。
よって、上の画像のようなスケジュールでいけばどうかと思います。
テストごとに詳細な到達度評価を保護者に送付していただけるなら、通知表が2回に減っても構わないと思います。
まったく意味不明なまま2学期制を導入するなら、私は教育委員会に対して、行政訴訟を起こしたいと考えています。
