2006年10月14日

学級崩壊・・・最近の原因

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13日の金曜日の産経新聞の朝刊に、「学級崩壊---先生、子供の友達感覚が招く『なれ合い型』急増」という記事がありました。

この記事によると最近、「管理重視で指導好きの教師に一部の子供が反発、それが広がっていく『反抗型』」の学級崩壊よりも、「優しい教師による友達感覚の学級運営が瓦解を招く『なれ合い型』」の学級崩壊が増えているとのこと。

「学級のルールが守れなくても『今日は仕方がない』などと特例を設けたり、私語を許す」など、生徒のルールの遵守をルーズにしていると、「やがて教室内には、教師の気を引く言動が無秩序に生まれ、『あの子がほめられて面白くない』『先生は私と仲良くしてくれない』などの不満が噴出。告げ口が横行し、学級の統制が取れなくなる」そうです。

原因は教師の側だけでなく、生徒の規範意識などにもよるのでしょうが、教師が生徒に対して「学校のルール」「社会のルール」といったものをしっかり守るよう強制することが大事なようです。(当然のことながら、教師が率先垂範して「学校のルール」を守らねば、生徒に見透かされ、信頼関係を損なうことになるでしょう。)

先日、東京地裁で、国旗・国歌を強制する東京都教委の通達や校長への職務命令は思想良心の自由を侵害する旨の判決が下されました。この判決に拍手喝采を送っている教師は非常に多いと思います。

けれども、もし生徒が「思想信条の自由」を理由に「学校のルール」を破り、教師に反抗し始めたら・・・これは私の教師の友人がこの判決に憤慨して言っていたことですが、もしそうなれば、教師には返す言葉がなく、学級は成り立たなくなってしまいます。判決を勝ち取った教師達は自己満足しているかもしれませんが、結局、自分で自分達の首を絞める結果になったのです。

教師の皆さんのためにも、上告審では判決が逆転することを望みます。

しかし、こうした「学級崩壊」に似たようなことは、家庭でも職場でも起こりえることです。教師でなくとも、集団を率いる立場にいる場合は、集団が崩壊しないように、規律と愛情をもって立ち向かわなければなりませんね。

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【産経新聞】「なれ合い型」学級崩壊が急増 都市部で顕著
http://www.sankei.co.jp/news/061013/sha001.htm


 子供の教師への反発が広がって学級運営が立ち行かなくなる「反抗型」の学級崩壊が影を潜める一方で、友達感覚の優しい先生とのなれ合いの末に秩序が崩れる「なれ合い型」の学級崩壊が都市部の小中学校を中心に急増していることが、都留文科大学の河村茂雄教授(心理学)の調査研究で分かった。こうしたケースは、表面上は和やかな雰囲気の教室に崩壊の兆候が潜むだけに、教師の落胆も大きく、立て直しのための処方箋(せん)も見つけにくいという。

 河村教授は集団心理研究の立場から学級崩壊の兆候を探る「学級集団アセスメント(QU)」と呼ばれる手法を提唱。依頼を受けた全国延べ約5万学級の全児童生徒を対象に心理テストを実施し、学級崩壊の予防策についてアドバイスを続けている。

 河村教授によると、学級崩壊は平均で10校に1校の割合で起きており、そのプロセスは(1)管理重視で指導好きの教師に一部の子供が反発、それが広がっていく「反抗型」(2)優しい教師による友達感覚の学級運営が瓦解を招く「なれ合い型」−の2つに大別できるという。

 学級崩壊の広がりが問題化した平成9年当時は、「反抗型」が主流だったが、最近は地方の学校で散見されるだけ。16年の大規模調査では、なれ合い型のケースが特に小学校で急増。首都圏の小学校で崩壊した学級の60〜70%がなれ合い型だったほか、地方でも、県庁所在地や人口密度が高い新興ベッドタウンなどの学校で増えているという。

 教授によると、なれ合い型の学級崩壊は、こんなプロセスをたどる−。

 年度当初、保護者は「自分の子供は受けいれられている」と感じ、教師との信頼関係が築かれる。だが、内実は先生と個々の子供の関係ばかりが大切にされ、集団としてのまとまりに欠けている。教師は友達口調で子供に接し、子供に善悪を理解させず、曖昧(あいまい)な態度を取ることが多い。

 学級のルールが守れなくても「今日は仕方がない」などと特例を設けたり、私語を許すなどルール作りがおろそかになり、子供側には「ルールは先生の気分次第」という空気が生まれる。やがて教室内には、教師の気を引く言動が無秩序に生まれ、「あの子がほめられて面白くない」「先生は私と仲良くしてくれない」などの不満が噴出。告げ口が横行し、学級の統制が取れなくなる。

 河村教授は「反抗型はかつて中学校で問題となった『荒れる学校』に近いパターン。問題を抱えた子供をしっかりマークして指導方針を変えるなど処方箋が比較的打ち出しやすいが、なれ合い型の崩壊は学級のどこから崩れるかわかりにくい問題がある」と指摘。

 「最近の学校は個性重視が説かれ、個に寄り添える教師が増えた。その半面で教師も子供も集団形成や統制が苦手で、学級は集団というより群衆に近い状態になっている」と語っている。★


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posted by 北岡隆浩 at 23:51| 大阪 ☀| Comment(1) | TrackBack(1) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
学級の統制というのは刑務所での受刑生活とはどう違うのでしょうか?
(私の感想としては学級の統制下で過ごすというのは罪を犯した者を収容する刑務所で過ごしているのと本質的に同じようにしか思えないので)
Posted by 刑務所 at 2009年07月22日 03:23
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