2012年08月19日

【京大農場】防災公園の必要性と、サッカースタジアム建設の公約が破綻したのに京大農場を買う必要があるのか、質問してみて下さい。

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今日は午前10時から、京都大学の農場の公園化についての地域住民向けの説明会が、高槻市役所の新館(総合センター)14階でありました。質疑応答の時間もあり、多くの質問がされました。明日の19時からも、同じ場所で開催されます。ぜひご参加を。

この問題については何度もブログで書いておりますが、大きな問題は2つあると私は考えています。

一つは、防災公園としての必要性。もう一つは、奥本前市長のサッカースタジアム建設の公約が破綻したのに、京大農場を買う必要があるのか、ということです。

以下にざっくりとまとめを書きます。

■京大農場取得の原因となった奥本前市長の詐欺公約は、完全に破綻!

奥本前市長は、約9年前の平成15年、京大農場にサッカースタジアムを建設し、ガンバ大阪を誘致するとの目玉公約をぶち上げて当選しました。この目玉公約は、奥本前市長の当選の大きな要因になりました。しかし一方で、選挙時から、京大農場には遺跡が埋まっており、スタジアム建設は実現不可能だとも指摘されていました。

選挙後、高槻市は、スタジアムの建設等により約195億円の経済効果があるとし、スタジアム建設等を一貫して高槻市の行政案としてきました。そして、京大農場の地中にある遺跡の範囲や、スタジアム建設の可能性がまだ明らかになっていないのに、平成21年9月に、京大から農場を買い、URに防災公園を造らせる合意書を締結。これを受け、京大は農場の移転を決定しました。

それから約1年後の平成22年8月に遺跡の範囲の調査結果が公表されたのですが、その調査結から、ガンバが計画するスタジアムは、建設不可能なことが明らかに。昨年末には、ガンバ大阪は、新スタジアム建設地を吹田市に決定。当初から実現不可能だと指摘されていましたが、ついに公約の破綻が決定的になったのです。

公約が破たんしたのですから、京大農場を買う必要はなくなったのですが、高槻市は、既に農場を買う合意を締結してしまっている。バカな約束をしてしまったものですが、要は、高槻市は引くに引けなくなっているのです。

■防災公園にする必要性なし!防災公園にするのは国の補助金がほしいだけ。

高槻市は、京大農場を防災公園等にするとしていますが、実は、防災上の必要から防災公園にするのではありません。防災公園にすれば、国の「防災公園街区整備事業」の適用を受けられ、補助金を受け取ることができるので、防災上の必要もないのに、防災公園にすると言っているだけなのです。この欺瞞は、議会での私の質問と市の答弁から明らかです。

実は、京大農場はそのままで防災上有益なのです。農地は何も燃えるものがなく、災害時には周辺住民が逃げ込むことができるので、「防災機能がある」と高槻市も大阪府も認めています。

高槻市が適用を受けようとしている「防災公園街区整備事業」は、災害に対して脆弱な地域が対象です。つまり、京大農場を防災公園にするといって、国から補助金をもらう行為は、国をだまして税金を詐取するようなものなのです。

京大農場を買いたいなら、奥本前市長の後継者・濱田市長は、市長を辞職せよ!

現在の高槻市長・濱田剛史氏は、奥本前市長の後継者。昨年4月24日に高槻市長選挙の投開票がありましたが、その翌日の読売新聞には「高槻市長選挙で初当選を決めた浜田さんは…今季で引退する奥本市長から花束を受け取り、『奥本市政の3期12年の実績が問われた選挙。認められて、本当にうれしい』と、笑顔で話した。…民主、自民、公明3党からの推薦のほか、共産党からの応援も受けた」。同じ日の朝日新聞には「浜田氏は現職の後押しを受けて立候補。『高槻は解体して粗悪な家に建て替える必要はない』と、現市政を引き継ぐ姿勢を強調。」とあります。

つまり、濱田市長の施策は、奥本市政の延長にあるということです。

ところが、濱田市長と議会の与党会派は、京大農場買い取りの原因であるサッカースタジアム建設・ガンバ大阪誘致の公約が破たんし、京大農場を買う目的がなくなったのに、強引に京大農場を買おうとしています。

奥本前市長はこの詐欺公約のお陰で市長になり、濱田市長も奥本前市長の後押しを受けて、その市政を引き継いだのですから、後継者の濱田市長が京大農場を買いたいのであれば、市長を辞職し、京大農場取得を争点にして、改めて市長選挙を戦うべきです。そうでなければ筋が通りません。

■アンケートには「京大農場は不要!」「土地は買うな!」と書こう!

スタジアム公約が破綻し、当初の目的がなくなった高槻市は、京大農場に何を造るか市民の意見を聞いて検討するなどとしていますが、本末転倒です。目的がなくなったのですから、京大農場を買うべきではないのです。これではまさに税金の無駄遣い。市民へのアンケートは、土地を買い何かを建てるためのアリバイに使われるだけでしょう。

京大農場は土地代だけで100億円以上。何を造るのかさえ決めていないのに、土地だけは買うという、普通の自治体ではやらないような呆れたことを高槻市はやろうとしているわけですが、さらに、施設の建設・維持管理等に何十億円もかかる可能性があります。もし皆さんのところに市のアンケートが来たら、「京大農場は買い取る必要がない!」「土地は買うな!」と書くべきです。

京大は地域に貢献してくれています。京大が農場を続けても、遺跡が痛むことはありません。私は、京大農場がそのまま残ってくれるのが最善だと考えています。

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posted by 北岡隆浩 at 23:03| 大阪 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 高槻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
無作為で抽出した市民へアンケートを実施するそうですね。
結果次第で農場取得の話を白紙に戻すことはあるのでしょうか。

Posted by 市民A at 2012年08月25日 09:02
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