2013年02月20日

高槻市立の小中学校での最近の体罰は平成24年3月の1件だけ

大阪府教育委員会は、今年度、17人の教員に対して、体罰を理由に懲戒処分したとのことですが、高槻市立の小中学校での平成23〜24年度の体罰の状況を高槻市教育委員会に確認したところ、平成24年3月の1件だけとのことでした。

なお、この1件については公表済みで、報道もされています。

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情報提供を受けた資料の内容は以下のとおりです。

高槻市立小中学校における体罰に関する報告の内容が分かる文書(平成23年〜24年度)
平成25年2月14日 高槻市教育委員会 教育指導課

【情報提供】

1.上記対象文書について下記1件該当

 高槻市立中学校の男性教諭(54) 体罰事案について 減給10分の1(3ケ月)の懲戒処分

(中略)


3.市教委としての受け止め

 当該教諭の行った行為は体罰であり、このような行為は被害生徒の体と心を深く傷つけるとともに、まわりの生徒にも不安感をつのらせる。また、保護者等の信頼を失墜させることにつながる極めて不適切な行為である。
 今回の事案では、昨年10月頃から当該生徒所属のクラスに教師の指示が通らなくなり、注意をすることが多くなっていた。この時期から当該教諭は口頭で注意しても聴かない、先生をからかうような言葉を執勧に繰り返されるような場面で、注意をしたときに頭を軽度の力で叩くといった行為を他の生徒に対しても行っていた。このように当該教諭が自分の指導力に課題があるにもかかわらず、今回のように注意を聞き入れなかった生徒に対し、繰り返し頭部に暴力を加えており、その結果、被害生徒や保護者が、学校で授業を受けることに恐怖を感じるまでに至ったことについては、誠に遺憾であり、当該教諭の責任は重いと考える。また、今回の事案以前にも不適切な指導が繰り返されていたことや、当該教諭は学年生徒指導担当として、体罰や暴力行為の根絶を担う立場であることを鑑みれば、校長の監督責任並びに学校体制の課題であると受け止めている。
 さらに、今回の事案については、事案発生後の「報告・連絡・相談」の徹底や、組織的な危機対応といった点においても課題があり、生徒指導体制や危機対応のあり方についても検証が必要である。
 市教育委員会としては、平成19年度及び平成22年度の市内中学校における体罰事案を受け、その根絶に向け、「学校園に対する指導助言事項」において、未然防止のための学校体制の確立、府教育委員会の示した「体罰防止マニュアル」等を活用した教職員研修の実施について指導してきた。また、必要に応じて通知や指示を行うとともに、校長会や教頭会等を通して、教職員への指導や注意喚起の徹底を依頼してきたが、体罰事案が再発したことについては、重く受け止めている。
 また、今回、学校に対して被害生徒及びその保護者の意向を丁寧に聴き、ケアを十分行うよう指導を行ったが、初期の段階で正確な事実関係を十分に確認することができず、結果として、体罰事象としての認識が遅れ、適切な指導・助言を行うことができなかったことについては、教育委員会の課題と受け止めている。


4.学校及び市教育委員会の体罰防止に向けた取組

(学校)
@ 平成23年4月7日、「平成23年度 学校園に対する指示事項(高槻市教育委員会)」により、体罰の未然防止に向けて教職員に指導。
A 平成24年1月13日、「体罰、スクールセクハラ防止に向けて」の校内研修を実施。体罰防止チェックリストの配付。

(市教委)
@ 平成23年度4月当初に「平成23年度 学校園に対する指示事項(高槻市教育委員会)」により、体罰の未然防止のための学校体制の確立、及び府教育委員会が示した「体罰防止マニュアル」等を活用した教職員研修の実施について指示。
A 平成23年4月12日(火)小中校長会にて、「生徒指導体制の構築に向けての課題」について説明。
B 平成24年4月16日(月)小中校長会にて、教育指導課長から「教職員による不適切な指導の根絶」を指導。「平成24年度 学校園に対する指示事項(高槻市教育委員会)」により、体罰の未然防止のための学校体制の確立、及び府教育委員会が示した「体罰防止マニュアル」等を活用した教職員研修の実施について指示。
C 平成24年4月24日(火)中学校生徒指導主事連絡会にて、担当指導主事から「教職員による不適切な指導の根絶」及び、「組織的な緊急対応のあり方」について指導。


体罰はいけなことですが、生徒の側に問題がある場合もあります。保護者と学校が協力し合って解決しなければならないケースもあるのではないでしょうか。次のような場合には、教師に同情してしまいますね。

★「ハゲ」と言われ平手打ち 神奈川の教諭、生徒16人に

 神奈川県小田原市教育委員会は2日、市立中学の50代の男性教諭が生徒から「死ね」「ハゲ」などと暴言を吐かれたことをきっかけに2年生の男子生徒16人を平手打ちする体罰があったと発表した。教諭は生徒や保護者に謝罪、当分の間は教壇に立たないという。
(中略)
 授業の後、教諭が自ら校長に報告した。「体罰がこれだけ報道されているのに申し訳ない」と反省しているという。教諭はこれまでも生徒から「ハゲ」などと言われることがあり、「差別はいけない。言ったことの責任を持たなければならない」と諭していたという。



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posted by 北岡隆浩 at 21:41| 大阪 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 高槻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
体罰とひとくくりに言うが、先生の言うことも聞かない、平気で授業の妨害をする、他の生徒に対し、徒党を組みたちの悪い集団いじめ生徒がはびこっている学校現場があったら、先生はどう対処したらいいのか、府教委、市教委、校長に聞きたいものだ。
今の世の学校秩序維持は並大抵じゃできないぞ。
先生が集団で束になって取り組んでやっと押さえ込めるぐらい大変だ。
5人のワルが徒党を組んでいたら大の大人(男)が5倍ぐらいでかからないと危険だ。
女性教諭では無理だ。

教育委員も教育長も教育監も自ら現場で手本示してみろ。だれも実践できないだろう。

高槻市なんか市役所においてあるイジメ対策パンフレットに従い、市教委に泣きついた親がいたが、迷惑がられ、イジメ生徒、その保護者の方をまるで腫れ物にさわるごとく、よう指導せず、訴えた親をいやがりうやむやにしようとした。

これが教育委員会なるものの真の顔だ!

体罰と簡単に言うが、やる気のない無責任教師には無縁の世界だ。生徒がイジメに合っていようと他人ごとのように見て見ぬふりできる連中だ。こんなやる気のない教師が学校にはわんさかいる。

先生が真剣勝負でやらないと、ワルは必ずはびこる。

学校とはそんな所だ!


Posted by 疑問点 at 2013年03月02日 01:00
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