★デング熱の国内感染症例がありました
平成26年9月2日(火)、市内の医療機関から直近に海外渡航歴がないデング熱患者(3例)の届出が高槻市保健所に提出されました。
■患者について
1例目
年齢等:10歳代、女性、市内在住
海外渡航歴:直近無し
発症・受診:8月30日(土)から発熱等症状出現し、30日(土)、31日(日)と市内の
医療機関を受診。31日(日)に市内の医療機関に入院。
症状:発熱、発疹、関節痛、頭痛。
2例目
年齢等:10歳代、女性、本市在住
海外渡航歴:直近無し
発症・受診:8月31日(日)から発熱等症状出現し、同日、市内医療機関を受診。
9月1日(月)に市内の医療機関に入院。
症状:発熱、発疹、関節痛、頭痛、後眼窩痛。
3例目
年齢等:10歳代、女性、本市在住
海外渡航歴:直近無し
発症・受診:9月1日(月)から発熱等症状出現し、同日、市内の医療機関を受診。
9月2日(火)に市内の医療機関に入院。
症状:発熱、頭痛、リンパ節痛、悪寒。
9月1日(月)、上記の血液検体を大阪府立公衆衛生研究所に搬入し、検査を実施したところ、2日(火)に3例共にデング熱の患者であることが確認できました。
なお、重症化の傾向はありません。
■推定感染症地域
関係者調査の結果、本件患者の3名は、8月下旬に東京都の代々木公園を訪れていました。うち1名は、その際に蚊に刺されたことを自覚しています。海外渡航歴がないこと、及び同公園での感染が疑われる事例が発生していることから、当該地域での感染の可能性が疑われます。
菅官房長官は、「デング熱は仮に発病しても重症化するのはまれであり、ヒトからヒトに直接感染するものではない。ウイルスを媒介する蚊も日本に生息するものの、越冬するのは難しいと言われており、冷静に対応することが必要だ」としています。
大騒ぎする必要はありませんが、念のため、長袖のものを着たり、虫よけをしたりして、なるべく蚊に刺されないように注意するべきかと思います。
感染された方のご回復をお祈りしております。
【参考】デング熱について
(1)概要
・蚊が媒介するウイルスによる疾患で、アジア、中南米、アフリカ等の世界の広範な地域で流行している。
・ヒトが感染しても、発症する頻度は10〜50%で、発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹等が症状として現れる。
・予後は比較的良好な感染症だが,まれに重症化することがある。
・ヒト(患者)―蚊―ヒトという経路で感染するため、ヒトからヒトに直接感染することはない。
(2)症状
・突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹等が出現する。
・潜伏期間(蚊に刺されてから、症状が出るまでの期間)は2〜15日と言われており、多くは3日から7日で発症。
・まれに重症化し、出血やショック症状を発症するデング出血熱や、デング症候群に移行することがある。
(3)治療法
・特異的な治療法はなく、対症療法が主体。
・現在のところ、有効な抗ウイルス薬はない。
(4)予防法
・国内では、ヒトスジシマカがデング熱を媒介する可能性がある。
・蚊との接触を避け、刺されないようにすることが重要。
・実用化されたワクチンは今のところない。
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