先日、ツイッターで、
@kitaokatakahiro つい2ヶ月ほど前、農林課で農業したいと言いに行ったら無理でした。国の新規就農助成金の制度は高槻市では行っていないし、する目途もないと言われました。国が推進しても市がしないことってあるんですね…。がっかりです。
といった投稿がありましたので、農林課に確認したのですが、この方が書かれているとおり、高槻市では国の助成制度である「青年就農給付金」(経営開始型では年間150万円を最長5年間)は受けられないとのことでした。
その理由は、この制度活用の要件となっている「人・農地プラン(地域農業マスタープラン)」を策定していないため。何故策定しないのかと、昨日の議会の一般質問で高槻市役所側に尋ねたところ、新規就農よりも、既存の農家への農地集積を優先しているからとのこと。
高槻市役所の定住促進プロモーションでは「あれもこれもが叶う街」とPRしているんですが、どうやら高槻市での新規就農の願いは叶いにくいようです。
質問の最後に、「新規就農がしやすくなることでも、定住人口の増加が期待できると思いますので、就農希望者の方にはできるだけのことをしていただくことを要望します。」と述べて締めくくりました。国の助成は受けられませんが、農業に関する情報提供はしてもらえるようなので、就農をご希望の方は、とりあえず相談してみてもよいのではないかと思います。
以下は昨日のやりとりです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。
■6 就農支援等について
≪1回目≫
(1)国の新規就農や経営継承に関する事業について、先日、農林課で伺ったところ、高槻市では「人・農地プラン(地域農業マスタープラン)」を策定していないので、国の事業を活用できないとのことでした。なぜ高槻市では「人・農地プラン」を策定する等して、就農を支援しないのでしょうか?
⇒「人・農地プラン」は、後継者不足、耕作放棄地の増加などの課題解消に向け、地域が話し合い、中心となる農業経営体を位置づけ、その経営体に農地の集約等を図っていくための制度です。本市におきましては、農地所有者や地域の意向は、新規就農者へ農地を貸し出す方法よりも、各地におられる意欲のある農家への農地集積を希望されておりますことから、農地の利用権設定などの方法を取っており、人・農地プランは策定しておりません。
(2)高槻市には遊休農地はどれだけあるのでしょうか?また、それを就農希望者に紹介するということはできないのでしょうか?
⇒平成25年度末の遊休農地面積は約5haであり、本市農地面積の約0.8%となっており、全国平均の約6%を下回っております。現在のところ、所有者や地域の意向は、貸し出しを希望されていない状況ですが、今後、遊休農地を就農希望者に貸したいという希望があれば、情報提供も可能です。
≪2回目≫
(1)「人・農地プラン作成」については、答弁からすると今後も策定しないようですが、平成24年8月付の高槻市農林業振興ビジョン(改訂版)実施計画では、「人・農地プラン作成等の国の施策活用を検討する。」とあります。検討の結果、どうなったのでしょうか?
⇒プラン作成については、地域へお伺いし、ご意見をいただきましたが、農地所有者や地域の意向は、やはり新規就農者へ農地を貸し出す方法よりも、地域の農家への農地集積を希望されておりますことから、現在、人・農地プランは策定しておりません。
(2)国の青年就農給付金の経営開始型は、市町村が作成する「人・農地プラン」に位置づけられていないと活用ができません。この給付金は年間150万円を最長5年間受けられるというものです。これが高槻市では受けられないわけです。遊休農地の紹介も、農地の所有者の意向次第のようです。高槻市では、就農希望者が相談に来ても、何もできないということなのでしょうか?それとも何か支援してもらえるのでしょうか?支援できるのであれば、具体的にどのようなものなのか、お答えください。
⇒就農希望者が相談に訪れた際の支援についてですが、就農するには農地を購入したり、農地を借りられる目途などのほか、様々な条件を満たす必要があります。農地の権利取得等をされた就農者は、大阪エコ農産物の制度活用や営農相談による支援等を受けることができます。
(3)高槻市農林業振興ビジョンには「農業就業人口は年々減少と高齢化が進み、平成22年現在1081人で、このうち3人に2人が60歳以上・・・このままの状況では、農林業の持続に支障が生じる・・・後継者や担い手の育成が求められています。」とありますが、後継者や担い手の育成について、市では具体的にどのようなことをされているのでしょうか?また、それは成果をどれだけ上げているのでしょうか?
⇒後継者や担い手の育成についてですが、若い後継者への営農指導や意欲のある担い手への利用権設定のほか、地域の担い手などのグループが共同機械導入する際には、大阪府と連携して支援を行っており、遊休農地発生の未然防止等につながっております。
≪3回目≫
高槻市の定住促進プロモーションでは「あれもこれもが叶う街」なんて高槻市をPRしているんですが、どうやら高槻市での新規就農の願いは叶いにくいようです。新規就農がしやすくなることでも、定住人口の増加が期待できると思いますので、就農希望者の方にはできるだけのことをしていただくことを要望します。
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