6月議会で、非常勤職員の採用試験の問題が、随時破棄されていて、過去問が高槻市役所に残っていない問題を追及しました。そのときに、非常勤職員の勤続年数については答えてもらえませんでしたので、今回は早めに質問の内容を伝え、答弁の準備をしてもらっていました。
非常勤職員の採用試験の問題と、勤続年数とに、何の関係があるのか。公務員の非常勤職員の任用期間は、原則、1年間で、最長5年間まで継続可能。5年より長く勤めようとすれば、再び採用試験を受けなければなりません。
もし、その採用試験の問題が、5年前のものと同じだったら・・・そんな馬鹿なと思われるでしょうけれども、高槻市役所では、試験問題を1年くらいしか保存していない。次の試験問題を作成したら破棄しているというのですから、過去にどんな問題が出されたか確認しようがない。ずっと同じような問題が出されている可能性もあるのです。
高槻市の非常勤職員は1034人。そのうち、任期満了後に、再度試験に合格し、採用された者は196人。その内訳は、
5年以上10年未満 148人
10年以上15年未満 44人
15年以上20年未満 3人
20年以上 1人
とのこと。
きちんとした試験を受けて合格されたのであれば、何年でも継続して勤務していただきたいと思います。しかし、実際はどうなのでしょうか?
試験問題の随時破棄は問題漏えいを防ぐためと高槻市役所は説明しているのですが、そんなに漏えいが起きるような職場なのでしょうか?過去問は他の自治体と同様に公開すべきだと思いますし、仮に過去問が漏えいしようが、毎年問題を変えれば、何も恐れることはありません。しかし、随時破棄だと前に出題した問題と同じかどうかも分からない。そう考えていくと、高槻市の随時破棄というのは筋が通らないやり方です。それほど漏えいの危険性があるなら、公平な試験と採用を行うためにも、外部の専門業者に委託等すべきではないのでしょうか?
以下は先日の本会議でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分があることをお許しください。
■1 非常勤職員の採用・雇用等について
<1回目>
(1)非常勤職員の方は1034人おられるそうですが、そのうち、5年以上勤務されている方は何人おられるのでしょうか?5年以上10年未満、10年以上15年未満、15年以上20年未満、20年以上の別にお答えください。また、そのうち、任期満了後に再び試験を受けて採用された方はどれだけおられるのでしょうか?
(2)非常勤職員の採用試験の問題については、次年度の試験まで、つまり約1年間しか保存せず、随時破棄しているということですが、これまで、過去のものと同じような問題が出題されたことはないのでしょうか?
<答弁>
(1)非常勤職員の勤続年数ですが、5年以上10年未満が299名、10年以上15年未満が110名、15年以上20年未満が24名、20年以上が32名となります。また、任期満了後、再度試験に合格し、採用した者は196人です。
(2)随時廃棄しているため、確認していません。
<2回目>
(1)きちんとした試験を受けて合格されたのであれば、何年でも継続して勤務していただきたいと思います。しかし、試験問題は1年ほどで随時破棄しているので、同じような問題が出題されたのかどうか、市のほうでは確認できないということですので、適正な採用がされたのか疑問を覚えます。こうした試験問題の随時破棄は、何年前からされているのでしょうか?
(2)今後も試験問題については、随時廃棄と非公開という取り扱いを継続されるのでしょうか?
(3)任期満了後に再度試験を受けられた方々の合格率は何%なのでしょうか?
<答弁>
(1)いつから現在の取り扱いになったかついては定かでありませんが、従前からこのような取り扱いを行っていたようです。
(2)随時廃棄については、問題漏洩の危険性を極力回避するため、非公開については優秀な人材を確保する目的などのために実施しているところであり、今後もこの取り扱いは継続したいと考えています。
(3)再度試験を受験したものの合格率については、集計していません。
<3回目>
半年前に取り上げたときには詳細をお答えいただけなかったので、今回は早めに質問内容を伝えて準備をしていただきました。
試験問題は随時破棄しているので過去にどんな問題が出題されたのか分からない、つまり、過去ずっとまったく同じ問題が出題され続けている可能性も否定できないわけです。
試験問題の随時破棄は問題漏えいを防ぐためとのことですが、そんなに漏えいが起きるような職場なのでしょうか?過去問は他の自治体と同様に公開すべきだと思いますし、仮に過去問が漏えいしようが、毎年問題を変えれば、何も恐れることはありませんよね。でも随時破棄だと前に出題した問題と同じかどうかも分からない。そう考えていくと、高槻市の随時破棄というのは筋が通らないやり方だと、指摘しておきます。そんなに漏えいの危険性があるなら、公平な試験と採用を行うためにも、外部の専門業者に委託等すべきです。
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大学受験センター試験だって終われば、新聞に掲載されます。
当たり前のことです。
毎年非公開で破棄は異常です。