今日は3月議会の初日。雨水貯留施設の工事の請負契約の議案も上程されました。入札の結果、契約金額が21億8808万円、落札率は85.6%でそれほど高くはないのですが、それでも、実際の費用対効果は低いと考えられます。
私は以下のとおり意見を述べて反対しましたが、賛成多数で可決されてしまいました。上の動画は、高槻ご意見番の京大農場問題担当の熊井君が半年前に作ってくれたものです。
この雨水貯留施設については、昨年の3月議会と12月議会で指摘したとおり、高槻市が、その設置の根拠としている被害想定があまりにも過大であり、実際の費用対効果は、非常に低いと考えられます。
分かりやすいところでいうと、被害想定の前提となっている家屋の資産額については、「2階以上も含め総床面積として算出」しているという答弁が12月議会でありましたけれども、「10階建てのマンションであれば、2階から10階までの部屋の資産評価額も算定根拠に含まれているということでしょうか。」と質問したところ、再び「2階以上も含め総床面積として算出」しているという答弁がされました。ということは、マンションの10階さえも水に浸かるという前提で被害額を出しているとしか考えられません。そんな滅茶苦茶な話はありませんよね。
平成24年8月に、1時間に110ミリの雨量の豪雨が、実際に降ったにもかかわらず、1時間に110ミリというのは200年以上に1度の雨量とのことですが、高槻市は、その実際の被害額を集計することもなく、なぜか30年に1度の雨量と50年に1度の雨量で被害額を推計しました。その30年に1度、50年に1度の場合も、マンションの10階さえも水に浸かるという前提で、被害想定額を算出しているわけです。
なぜ現実の被害を直視し、それに基づいて被害額を出し、対策を考えないのでしょうか?わざと、現実を見ずに、過大な被害想定を行い、浸水シミュレーションをしたのでしょうか?
この件に関しては、昨年の3月議会と12月議会で詳細を述べましたので、これ以上くどくど言いませんが、この雨水貯留施設には、高槻市の示すような、建設費を上回る被害軽減の効果はなく、つまり費用対効果に乏しく、税金の無駄遣いになる可能性が高いので、反対することを表明いたします。
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