濱田市長が「禁じ手」でバラマキ!!
この3月議会で問題発生!ちょっとややこしい話ですが、大事なことなので、是非ご一読を!
■子だくさんの世帯には不平等なプレミアム付き商品券
4千円で購入すれば、1万円分の買い物ができる高槻市のプレミアム付き商品券。出したお金が実質、倍以上になるわけですから、非常にお得。次回を心待ちにしている方も多いと思います。
けれども、1世帯1万円までという上限があり、子だくさんの世帯など、世帯の人数が多いほど損。市民一人ひとりが平等に同じ額だけ購入可能にできたのに、差別的だと、2年前の3月議会で、第2弾の予算が計上された際に私は指摘しましたが、未だにこの不平等・制度的欠陥は放置されたままです。
■経済効果の客観的な検証を何故しないのか?
この商品券の第5弾の予算を、濱田市長は、令和5年度の当初予算(選挙前なので骨格予算)に計上し、約半年後の10月から利用できるようにする予定だと説明しました。
こうした商品券は、額面以上の購入をしてもらって、消費を喚起するのが狙い。一方で、高過ぎるプレミアムの部分が、実質的には貯蓄に回ってしまう懸念も。実際、以前の10万円の定額給付金は、その7割が貯蓄に回ったとの報道もあります。そうなると、「何か得をしたなあ」という個々人の主観的な気持ちの良さがあるだけで、全体で見ると、単に、自分達が納めた税金を食いつぶすだけの結果に。
ですので、本当に経済効果があったのか、客観的な検証をする必要があるのです。けれども、議会で質問したところ、高槻市役所は、そういったことはまったくしていないようです。
■議会で根拠だと答弁した国の指標は真逆を示していた
第5弾について、高槻市役所は「地域経済や市民の家計が疲弊している」から実施すると答弁。それはどういった指標等から判断したのかと訊くと、国の景気ウォッチャー調査等だと。その最新の調査結果では、多くの指数が上昇していることから「景気は、持ち直しの動きがみられる…持ち直しへの期待がみられる」等とまとめられていました。先行き明るい感じで、根拠としてはむしろ真逆です。
市は、緊急性等があるから、骨格予算に計上したというのですが、経済効果の客観的な検証もせず、真逆のことを根拠に、高いプレミアム率の商品券を発行するのは、バラマキというほかはありません。
■選挙前の「骨格予算」に、商品券等の政策的経費を計上するのは「禁じ手」
「骨格予算」というのは、市長や議員の選挙が近々実施されるために、その選挙前では、政策的な判断がしにくいという理由で、政策的経費の予算計上を避け、人件費など必要最小限度の経費を計上した予算のこと。当然、その時々の経済状況に応じて発行されるプレミアム付き商品券も政策的経費です。これを実施するのかどうか、やり方はどうするのかを決めるのは、選挙後に当選した市長や議会。にもかかわらず、濱田市長は、骨格予算に計上するという、いわば「禁じ手」「反則技」を使ったのです。
そもそも商品券の原資には皆さんの税金が。バラマキ合戦になれば、いずれ財政は破綻します。実施するなら、まず過去の経済効果の検証を行い、子育て世帯にも平等で、効果的なものにすべきです。
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高槻ご意見番 代表 北岡隆浩(高槻市議会議員)