2023年09月09日

【高槻市プレミアム付商品券】なぜ経済効果を検証しないのか?税金を食いつぶしただけでは?

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昨日の本会議では、令和4年度のプレミアム付商品券についても質問しました。

2000円出せば、5000円分の商品券が買えるという、大変お得な高槻市のプレミアム付商品券。その分、市の負担の割合が大きいわけですが、その税金の持ち出し分は、計約20億3千万円だったとのこと。ところが、経済効果については、まったく検証されていないことがわかりました。

5000円の商品券のうち、3000円分が税金ですが、それだけではなく、商品券の発行・精算等にも税金が使われています。そうした事務経費も併せて考えると、1000円のプレミアムの部分に、その倍の約1980円の税金が使われた計算です。

商品券を使った人は、とても得をした気分だと思いますが、皆さんの知らないところで、その倍の税金が使われているのです。これだけの税金を使っておいて、お店の年間の売上があまり増えなかったり、プレミアムの部分の多くが貯蓄に回ったりと、経済効果がなければ、単に、自分達が納めた税金を食いつぶしただけということに。それは「バラマキ」というほかはありません。

後日書きますが、令和4年度の高槻市の単年度収支は約15億円の赤字、実質単年度収支は約26億の赤字でした。高いプレミアム率のプレミアム付商品券事業の、第3弾以降の実施にあたっては、第2弾までの効果の検証をして、慎重に検討するべきだったのではないでしょうか。

昨日の議会で、今後は、本当に経済効果があったのか、客観的な検証をして、それを市民の皆さんにも示したうえで、効果的な事業を行うように、あるいは、効果が見込めないのであれば実施しないようにと、要望しました。

以下は昨日の議会でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。

■認定第1号令和4年度高槻市一般会計歳入歳出決算認定について(歳出全般)

▲6.プレミアム付商品券について

<1回目>

 主要事務執行報告書254ページには、プレミアム付商品券事業の第3弾と第4弾を行って、それぞれ約13億円の利用があったと記載されています。
 1世帯あたり、最大、4千円で、1万円分の商品券を購入できる、つまり、6千円分がプレミアムの部分で、それを市が公金で負担したわけです。さらには、事務経費もかかったわけですが、そうした市の負担分は、それぞれ何円だったのでしょうか?お答えください。
 また、10万円の定額給付金については、その約7割が貯蓄に回ったといった報道もありましたが、第3弾と第4弾のプレミアム付商品券事業では、どれだけが、貯蓄に回ったのでしょうか?お答えください。

【答弁】
 プレミアム付商品券に関する1点目についてですが、第3弾は歳出額が約15億3,260万円、商品券の販売による歳入が約5億1,900万円で、歳出から歳入を差し引いた額は、約10億1,356万円でございます。
 また、第4弾は歳出が約15億3,638万円、商品券の販売に係る歳入が約5億2,125万円で、差し引いた額は、約10億1,513万円でございます。
 次に2点目についてですが、貯蓄に回った額については、把握しておりません。

<2回目>

 プレミアム付商品券事業の第3弾と第4弾の市の負担分=公金の持ち出し分は、計約20億3千万円だったということです。
 これによって、市の収入・税収は、商品券の販売による歳入を除くと、どれだけ増えたのでしょうか?具体的にお答えください。
 また、第3弾と第4弾の経済効果・経済波及効果については、具体的に、どのように検証・測定等を行ったのでしょうか?お答えください。

【答弁】
 プレミアム付商品券に関する2問目ですが、同事業は、消費喚起による地域活性化並びに市民の家計を支援することを目的とした事業であり、第3弾、第4弾いずれも約13億円の商品券が利用されたことから、地元経済への波及効果は高いと考えております。

<3回目>

 あとは意見を述べます。
 プレミアム付商品券の経済効果・経済波及効果については、まともな検証はできていないということです。
 地元経済への波及効果が高ければ、参加店舗数も増えると思うんですが、第3弾は1417件、第4弾は1411件、第5弾は、ネットで見た限りですが、ネット検索の対象となっている参加店舗は1354件でした。回を追うごとに参加店舗数は減少しているようです。
 高槻市のプレミアム付商品券は、プレミアム率が高いので、使う人は、得をした気分になると思いますが、多くが貯蓄に回ったり、お店の年間の売上がそれほど増えなかったりと、経済効果がなければ、単に、自分達が納めた税金を食いつぶすだけの結果になるだけです。
 プレミアム率が高い分、税金・公金からの持ち出しも大きいわけで、先ほどのご答弁のとおり、第3弾と第4弾では、差引き、計約20億3千万円が、市の負担となったわけです。
 後ほど、歳入の質疑で触れますが、令和4年度の実質単年度収支は、25億7700万円の赤字となっています。高いプレミアム率のプレミアム付商品券事業の、第3弾以降の実施にあたっては、第2弾までの効果の検証をして、慎重に検討するべきだったのではないでしょうか。
 今後は、本当に経済効果があったのか、客観的な検証をして、それを市民の皆さんにも示したうえで、効果的な事業を行ってください。あるいは、効果が見込めないのであれば、実施しないでください。要望しておきます。



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高槻ご意見番 代表 北岡隆浩(高槻市議会議員)
posted by 北岡隆浩 at 22:54| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 高槻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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