
今日は東日本大震災から14年目。亡くなられた方々のご冥福をあらためてお祈り申し上げます。
先日の本会議では、高槻市営バスについても質問しました。
上の表のとおり、バスの運転士の職員の人数は、令和6年度の当初と比べると、7年度は2名減少。定年延長の職員が4人いるのに、職員が2減るというのは、職員をちゃんと採用できなかったからだと思います。現状でも職員が足りなくて時間外勤務が非常に多いのに、職員を減らしてしまうというのは大いに問題ではないでしょうか?
昨年の9月議会でも提案しましたが、会計年度任用職員も正規職員と同じ業務を行っているわけですから、会計年度任用職員の皆さんを、全員正規職員にしたうえで、新規職員については、京都市営バスと同じく、正規職員として採用すべきです。
以下は先日の議会でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。
一般会計予算の議案のほうでも、樫田地域でのデマンド交通の実証運行について質問しました。下のほうに載せていますので、よろしければご覧ください。
■議案第36号 令和7年度高槻市自動車運送事業会計予算
<1回目>
(1)「人事院勧告に伴う人件費の増加」とありますが、具体的には何円の増加になる見込みなのでしょうか?お答えください。
⇒令和7年度当初予算への影響額は、約6千万円です。
(2)大型二種免許を保有していない方を会計年度任用職員として採用し、その免許の取得費用を助成する制度を創設するということです。
この制度によって、令和7年度は、何人を採用する予定なのでしょうか?費用はどれだけを見込んでいるのでしょうか?お答えください。
また、指定する期間内に大型二種免許が取得できなかった場合、その方はどうなるのでしょうか?具体的にお答えください。
⇒令和7年度の新しい制度による採用人数は、3名程度を予定しております。
また、令和8年度の任用後に助成を開始することとしており、令和7年度予算での計上はありません。
なお、免許取得を採用条件とするため、指定する期間内に免許を取得できなかった方の採用はいたしません。
(3)バス運転士の採用については、令和7年度も、会計年度任用職員だけを採用するのでしょうか?それとも、正規職員も採用するのでしょうか?具体的な採用の計画をお答えください。
⇒これまで同様に、会計年度任用職員の採用試験を行う予定です。
(4)令和7年度は、何人の会計年度任用職員を正規職員に登用する計画なのでしょうか?その登用試験の内容も併せてお答えください。
また、そもそも、会計年度任用職員と、正規職員とは、どのような能力の差があるのでしょうか?バスの運行に支障が生じるような差があるのでしょうか?具体的にお答えください。
⇒正規職員への登用人数や受験資格、試験内容については、募集時に要項にて定める予定です。
(5)収益的収支については、8942万円の赤字を見込んでいるということです。物価も高騰していますし、やむを得ないと思いますが、運賃の改定は検討されないのでしょうか?お答えください。
⇒収支状況等を踏まえ、必要に応じて検討してまいります。
(6)資料には「乗車口ICカードリーダー設置個所の右側への統一化」とありますが、これの費用とスケジュールをお答えください。
⇒令和7年度の費用については15台で約80万円を計上しており、既存車両については、全て完了する予定です。
(7)「高槻病院シャトルバスの新規運行」が行われるということですが、いつから行われるのでしょうか?その準備の内容と、収支予測についても、併せてお答えください。
⇒令和7年4月1日からの運行開始を目指して調整しており、約1000万円の収入を見込んでおります。
(8)バス車両の更新について、EVバス・電気バスを導入する計画はあるのでしょうか?お考えをおきかせください。
⇒EVバス等の情報収集は行っておりますが、現在のところ、導入の具体的な計画はありません。
(9)樫田線の山間地域の一部で、デマンド交通の実証運行を開始するということです。他の自治体での実施例等も研究されているかと思いますが、樫田線でのデマンド交通によって、どれだけの費用の削減になると予測されているのでしょうか?お答えください。
また、その地域の路線の既存のダイヤはどうなるのでしょうか?変わらないのでしょうか?何か影響を受けるのでしょうか?具体的にお答えください。
⇒交通部として、原大橋バス停から北側の運行が少なくなることから、当該仕業の実働時間が減るものと考えられます。
また、既存ダイヤは樫田小学校に通学する学生輸送を考慮し編成してまいります。
<2回目>
(1)運転士の職員の人数についてですが、令和6年4月1日現在は何人だったのでしょうか?令和7年4月1日時点では何人になる見込みなのでしょうか?正規職員、再任用職員、会計年度任用職員の別に、お答えください。
また、令和6年度中の中途退職の数はどれだけだったのでしょうか?令和6年度で定年退職する予定の職員は何人なのでしょうか?定年延長で退職しない職員は何人なのでしょうか?お答えください。
⇒運転士の数についてですが、令和6年4月1日時点では、正規職員、再任用職員、会計年度任用職員の順に、148名、18名、75名で、同じく令和7年4月1日時点では、145名、20名、74名となる予定です。
次に、令和6年度中の退職者は9名で、定年退職は3名、定年延長するのは4名の予定です。
(2)令和7年度は、何人を採用する予定なのでしょうか?お答えください。
⇒募集時点で必要な人数を採用する予定です。
(3)最近は、拘束時間が年3300時間の上限に近づいている運転士の職員がいるために、両営業所兼務となっている運転士の営業所間の融通をするケースもあると聞いています。そういったケースは、これまで、何件あったのでしょうか?お答えください。
また、そうしたことは、令和7年度には起きないのでしょうか?お答えください。
⇒2024年問題だけでなく、従前から感染症の蔓延等や運転士の欠員等、突発的な事案に対応するため、芝生と緑が丘両営業所管内の路線を熟知した運転士に対して、併任発令を行っております。
併任した中から、令和6年4月から5月までの2か月間、芝生営業所から緑が丘営業所へ5名、令和7年2月22日から3月末までの間、緑が丘営業所から芝生営業所へ2名の、計7名の運転士が、それぞれ異なる営業所で運転業務に従事しています。今後においても状況を注視し、適切に対応してまいります。
(4)運賃の改定は、収支状況等を踏まえ、必要に応じて検討するということです。どういった状況になれば、どのように検討するのでしょうか?お答えください。
⇒1問目でご答弁したとおり、市営バス事業の収支状況等を踏まえ、必要に応じて検討してまいります。
(5)デマンド交通の実証運行については、待合所整備や各種システムの更新等の費用を計上しているということですが、何に関して、何円が必要なのでしょうか?それぞれについてお答えください。
⇒地域からの要望を踏まえ、待合所整備やデマンド交通の運行費用として約4,700万円を見込んでおります。
<3回目>
あとは意見を述べます。
中途退職者は昨年度と同じく9人だということです。定年延長の職員が4人いるのに、令和6年4月1日時点と令和7年4月1日時点とを比べると、職員の総数が2人減るというのは、職員をちゃんと採用できなかったということではないのでしょうか?現状でも、職員が足りなくて、時間外勤務が非常に多いのに、職員を減らしてしまうというのは、大いに問題だと思います。
しかも、令和7年度に、何人採用する予定なのかとおききしても、具体的なお答えはありませんでした。明確な計画がないということなのでしょうか?令和7年度も、これまで同様に、会計年度任用職員として採用をして、正規職員としては採用しないということなので、どれだけの方が応募してくださるのか、非常に不安です。
交通部では、昨年12月に、「【重要】年度末に向けての運転士の勤務体制について」という通知で、現行の路線・ダイヤを、時間外勤務を行うことで維持しているが、一部の運転士に時間外勤務の負担が偏る傾向が続いていて、年3300時間までという拘束時間の上限もあるので、時間外勤務の少ない運転士にも、時間外勤務の協力をお願いし、両営業所兼務の運転士の営業所間の融通等の対策が必要となると、バス運転士の職員に呼びかけたときいていますが、そもそも、バス運転士の職員が圧倒的に足りないことが原因なわけですから、それを解消しなければ、令和7年度も、同じような状況、あるいはもっと悪い状況に陥るのではないでしょうか?
お答えがありませんでしたが、バスを運転する能力に関して、会計年度任用職員と正規職員との間には、差といえるようなものはないはずです。同じ業務をしてもいるわけですから、給与や待遇に差があれば、不満が出てくるのは当たり前です。
離職を減らして、採用を増やすためには、現在在籍している会計年度任用職員を正規職員にして不満をなくして、そして、採用時から正規職員として任用するよりほかはないのではないでしょうか。
そのために、一般会計からの繰入や補助金が必要なら、市は、将棋や(仮称)地域共生ステーションなどの関連の予算を削って、それに回すべきだと思います。
1年前にも、いろいろと申し上げましたので、繰り返しませんが、少なくとも、京都市バスに劣らない、採用条件や待遇、勤務内容、職場環境にしてください。
「動く市道」たる高槻市営バスを維持するために、運転士の職員が不足しているという現状に、しっかりと向き合って、対応を急いでください。
要望しておきます。
■議案第29号 令和7年度高槻市一般会計予算
●4.総合交通体系推進事業についてです。
<1回目>
(1)樫田地域で、デマンド交通の実証運行を行うということです。他の自治体での実施例等も研究されているかと思いますが、樫田地域で実施することで、どれだけの費用の削減や利便性の向上が図れると予測されているのでしょうか?お答えください。
また、その地域の市バスの既存のダイヤはどうなるのでしょうか?変わらないのでしょうか?何か影響を受けるのでしょうか?具体的にお答えください。
⇒デマンド交通の運行については、持続可能な交通手段を確保することを目的に、現在の運行費用の範囲内で、地域内移動などの利便性の向上を目指しております。
また、樫田地域のダイヤについては、現況のダイヤを基本としながら設定する予定です。
(2)デマンドシステムを導入するということですが、地域の方々は、どのような方法で利用できるのでしょうか?具体的な利用のし方や運賃を教えてください。
また、地域にお住いではない方も利用できるのでしょうか?お答えください。
⇒誰でも利用可能としており、電話またはWEB、アプリでの予約を予定しております。
また、運賃については、現行の市営バスと同水準で検討しております。
<2回目>
(1)地域にお住いではない方も利用できるということですが、それによって、地域の方の利用に、影響は出ないのでしょうか?影響があるとすれば、どういったことが、どの程度、影響するのでしょうか?お答えください。
⇒利用者が事前予約を行うことから、大きな影響はないと考えています。
(2)誰でも、電話またはWEB、アプリで予約すれば、利用が可能だということです。いたずらは防止できるのでしょうか?防止できるのであれば、どのようにしてできるのでしょうか?お答えください。
⇒実証運行の中で検証してまいります。
(3)「現在の運行費用の範囲内で、地域内移動などの利便性の向上を目指」すということですが、デマンド交通実証運行負担金として、4675万9千円が計上されています。これは何のための費用なのでしょうか?具体的にお答えください。
⇒地域特性に応じた適切な移動手段の確保を目的に、地域からの要望も踏まえ、まずは、デマンド交通の実証運行を行うもので、必要な経費を計上しています。
<総合交通体系推進事業・3回目>
あとは意見を述べます。
樫田地域でのデマンド交通については、何といっても、地域の皆さんのご利用が最優先のはずですので、それに影響が出ないように、くれぐれもよろしくお願いします。
いたずら等の防止も、しっかりと対策をしてください。要望しておきます。
↓人気ブログランキングに参加中!

クリックに感謝!
-
高槻ご意見番 代表 北岡隆浩(高槻市議会議員)