
先日の本会議では、道路の陥没や路面下空洞調査についても質問しました。
以下は先日の本会議でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。
令和7年3月議会 一般質問
■2.道路の陥没や調査等について
<1回目>
(1)高槻市では道路の陥没は、どれだけ起きているのでしょうか?どういった原因が、何%くらいなのでしょうか?過去10年間の件数と原因の割合をお答えください。
また、令和2年1月27日には、水道工事に起因する道路陥没で、自転車に乗っていた親子が大怪我をされました。こうした事故は過去10年間でどれだけ起きたのでしょうか?人身と物損のそれぞれについてお答えください。
⇒パトロールや通報により発見した空洞等は、過去5年間で76件です。
その空洞等については、路面下の占用物件が起因と考えられるものが約9割、道路施設が起因と考えられるものが約1割です。
また、陥没による人身・物損事故は過去5年で水道工事に起因する1件です。
(2)高槻市は、令和2年度には弥生が丘町で、5年度には明野町で、路面下空洞調査を行っています。これらの調査を行った理由と、調査結果、市の対応、費用についてお答えください。
⇒路面下空洞調査についてですが、空洞等のあった周辺箇所の健全性を確認するために行ったものです。
調査の結果、小規模な空洞を3箇所発見し、砕石で埋戻す等の対応を行いました。費用につきましては、復旧を含め総額約300万円でございます。
(3)高槻市内の国道や府道での路面下空洞調査については、どういった範囲やスケジュールで実施されているのでしょうか?お答えください。
また、高槻市は、市道や特定公共物について、全市的な路面下空洞調査を行わないのでしょうか?見解をお聞かせください。
⇒国、府の調査については把握しておりません。なお、市全域での路面下空洞調査を行う予定はありません。
<2回目>
(1)弥生が丘町や明野町で、路面下空洞調査を行ったのは、空洞等のあった周辺箇所の健全性を確認するためだということです。
弥生が丘町では、どういった空洞等が、どのようにして生じたのでしょうか?お答えください。
また、何故その周辺まで調査を行う必要があったのでしょうか?同じようなことが原因で、空洞が生じている可能性があったということなのでしょうか?お答えください。
⇒空洞の原因は、管と管の継目にずれが生じ、土砂が流入したことによるものです。
また、当該地域は、民間開発により同種の管きょで整備されている区域であったため、周辺の調査を行ったものです。
(2)弥生が丘町では、今後も、空洞等が生じる可能性があるのでしょうか?お答えください。
また、他の地域でも、同じようなことが原因で、空洞等が生じる可能性があるのでしょうか?お答えください。
⇒ストックマネジメント計画に基づき、適切に管理してまいります。
(3)東京都の目黒区は、主要道路については5年に1回、生活道路については、道路修繕工事予定箇所等を対象として毎年、路面下空洞調査を実施しているということです。
高槻市は、市全域での路面下空洞調査を行う予定はないということですが、陥没による人身事故も起きているわけですし、目黒区くらいのスケジュールで調査をするというのは、いかがでしょうか?考えをお聞かせください。
⇒道路の状況等に応じて、適切に対応してまいります。
<3回目>
あとは意見を述べます。
河野太郎衆議院議員のメールマガジンの今年2月25日号から引用させていただきます・・・
道路の陥没は、管などの破損によって土砂が吸い出され、まず小さな空洞が発生し、その上部の土砂が落ち込むことによって空洞が拡大しながら上昇して、道路直下まで上がってきたところで道路の舗装の重みに耐えきれなくなって陥没が起きます。
2015年から2021年までの間に全国の直轄国道で起きた225件の陥没事故を分析すると、陥没事故の99%は深度1m未満の空洞によって起きており、88%が深度40cm未満で起きています。
そのため技術的に難しい深いところの小さな空洞の発見より、深度1m近くに上がってきた空洞を発見して対処することが必要です。
八潮市では下水管が原因で陥没が起きましたが、全国で毎年起きる約10000件の陥没事故のうち、下水管が原因となっているものは約一割程度です。
陥没事故の九割は、市町村道で起きています。
路面下の空洞調査は、すべての政令市と東京特別区で実施されていますが、一般の市町村では、約一割程度の自治体でしか行われていないようです。(中略)
昭和の時代にできた地下の埋設管の老朽化が進む中で、道路の陥没は今後、対応しなければ増えていくことになります。
都道府県、市町村の議会は、それぞれの調査がどのように行われているのか、きちんと監視していかなければなりません。
・・・ということです。
高槻市でも、令和2年に、野田での道路陥没によって、自転車に乗っていた若いお母さんと小さなお子さんが重傷を負う事故が起きていました。また、パトロールや通報によって、過去5年間で、76件の空洞等も見つかっているということです。
路面下空洞調査は、弥生が丘町や明野町の一部で行ったということですが、高槻市は中核市ですし、全市的に行うべきではないでしょうか?
一度、東京都の目黒区と同じように、主要道路については5年間ですべてを調査し、生活道路については、道路の修繕工事の際に周辺を調査して、5年後に、その結果を見て、今後も続けるべきか検討してはどうでしょうか?提案しておきます。この件については以上です。
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高槻ご意見番 代表 北岡隆浩(高槻市議会議員)