2025年12月03日

【子育て世帯へ支援米5kg】今年も一者入札。根拠薄弱な給食用米との価格差は約1.56倍

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今日は12月議会の初日。議案の提案理由の説明や即決議案の質疑・採決等がありました。

1年前は「高校生等のいる世帯への臨時支援米10kg」の購入契約締結の議案について質問し、1者(JAたかつき)しか応札できない入札は、官製談合の疑いがあると言われても仕方がないと指摘しましたが、今回も同じような議案が。

今回の支給対象は、高校生等(16〜18歳)及び児童扶養手当受給者。昨年度は10kgでしたが、今回は5kg。物価高・米不足でお米の値段が上がっており、上の表のとおり、単価は倍以上になっているのですが、何故か、給食用のお米との単価の差が大きくなっています。この差についても質問しましたが、根拠は薄弱でした。納品の形態等が違うというのですが、そんなことくらいでこれだけの差は生じませんし、普通に考えれば、60tを一気に販売できるので、倉庫での保管の費用の分だけ安くなるはずです。

私は最後に以下の意見を述べました。

 まず入札を行ったことの是非についてです。
 少なくとも48tもの高槻産米を、農家等から直接買い上げることができる事業者が存在するのかお訊きしたところ、不明だということでした。そんな事業者は存在しないのではないでしょうか。そういう事業者が存在しないからこそ、入札のルールの原則に反して、必要応募者数を1者としたのではないのでしょうか?実質的に、1者しか応札できないのであれば、相手の言い値で随意契約するのと同じです。極めて不適切なやり方だというほかはありません。
 このことは、昨年も指摘したのに、何故、同じやり方を繰り返したのでしょうか?
 JAたかつきと交渉して、給食用のお米と同じくらいの値段にしてもらって、随意契約をすべきだったはずです。

 次に、契約金額についてですが、給食用のお米との価格差は異常ですよね。
 先ほど申しあげたとおり、この議案のお米が5kg4320円なのに対して、学校給食用のお米は、同じJAたかつきから、同じ高槻産米を購入するにもかかわらず、無洗米でも5kg2775円で、この議案のお米のほうが、約1.56倍も高いわけです。もし、給食用のお米と同じ金額になったら、1854万円も減額できることになります。この価格差の根拠をおききしたら、納品の形態等が違うということなんですが、それだけで、これほどの差になるとは考えられません。この議案のお米のほうも、60tと、かなりの量ですので、給食用のお米と同じくらいの価格で提供できるのではないでしょうか。
 この議案を取り下げて、先ほども申し上げたとおり、JAたかつきと交渉して、給食用のお米と同じくらいの値段にしてもらって、随意契約をしてください。

 最後に、配布方法についてです。
 宅配にするのは、受取り等にかかる各世帯の負担を考慮したからだと、答弁されましたが、市民の皆さんは、普段、街中で、お買い物もされているでしょうし、元気な高校生も多いはずですので、5kg程度であれば、JAたかつきの支所や農風館などで、引換券と引き換えてもらっても、それほど負担にはなるとは思えません。希望者にだけ、宅配をすればよいだけです。
 高槻市役所本館の斜め向かいのJAたかつきの農風館でも、高槻産の農産物などがたくさん並べられて、販売されています。こうしたものも見ていただく機会になるはずですので、是非、引換券方式にしてください。


以下は本日の議会でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。

■議案第82号 令和7年産精米(地元産)購入契約締結について

<1回目>

 高校生等及び児童扶養手当受給者1人につき地元産米5kgを支給するため、10月30日に制限付き一般競争入札を行った結果、高槻市農業協同組合(=JAたかつき)しか応札していただけなかったので、JAたかつきを相手方として、契約金額を5184万円とする契約を締結したいということです。
まず8点伺います。

(1)子ども未来部からいただいた資料には、1年前のものにはあった「地産地消の取組を推進する」といった文言がないのですが、今回は、地産地消の推進の趣旨は含まれていないということでよろしいでしょうか?お答えください。

⇒地産地消についてですが、前回と同様、当該観点も含んでおります。

(2)制限付き一般競争入札を行ったということですが、その「制限」というのは、どういったものなのでしょうか?具体的にお答えください。
 また、その制限をクリアできる事業者は、JAたかつき以外には、存在するのでしょうか?存在するのであれば、具体的な事業者名をお答えください。

⇒本件入札に付した制限についてですが、令和7年1月1日現在において、過去2年以上の営業実績があることや、本市の指名停止措置を受けていない者であること等、一般的な条件のみであり、本件入札参加資格に該当する事業者は、JAたかつき以外にもございます。

(3)入札対象物品の仕様については、どのようにされていたのでしょうか?産地や銘柄についても条件を付していたのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒仕様についてですが、銘柄を「大阪府産ひのひかり」とし、総量の8割以上は高槻市域で収穫されたものなどとしております。

(4)令和6年度において、高槻市では、地元産米は、全部で何トン生産されたのでしょうか?また、そのうち、JAたかつきが買い入れたものと、飯米とは、それぞれ、どれだけだったのでしょうか?その率も併せてお答えください。
(5)高槻市内で、組合員ではない米農家はどれだけあるのでしょうか?その収穫量は、令和6年度では、何トンだったのでしょうか?その流通は、どのようなものなのでしょうか?お答えください。

⇒4点目の地元産米の生産量等と5点目の組合員以外の米農家に関するお尋ねですが、本市ではいずれも把握しておりません。

(6)今年は、給食用のお米の購入に関しては、JAたかつきと、何月何日に、1kgあたり何円で、契約を行ったのでしょうか?お答えください。

⇒学校給食用で使用する米の契約についてですが、10月29日付けで1kg単位で行っており、契約単価は、七分づき米及び精白米が510円、無洗米が555円でございます。

(7)「高槻市競争入札心得」第9条第4項では、「入札は、入札参加者が2者以上の場合に執行することができる。ただし、一般競争入札の場合であって特段の定めがあるときは、この限りでない。」と定められています。
 今回の入札でも、1年前と同じく、JAたかつきしか応札しなかったということですが、入札のやり直しを何故しなかったのでしょうか?理由をお答えください。

⇒7点目の入札についてですが、昨年と同様に、必要応募者数を1者としていたことから、入札が成立しております。

(8)お米券や引換券のようなものを、プレミアム付き商品券のように、デジタルでも発行することができたかと思いますが、なぜ、現物を宅配することにしたのでしょうか?お答えください。
 また、宅配にかかるコストは、何円を見込んでいるのでしょうか?内訳も併せてお答えください。

⇒お米の配布方法についてですが、本事業は、子育て世帯への支援策として、地元産米を給付し支援すると共に、地産地消の取組を推進することを目的としているため、現物を支給することとしており、その方法については、受取り等にかかる各世帯の負担を考慮し、配送によることとしております。
 また、配送にかかる費用については、業者選定の結果、配送が1件当たり473円、集荷・梱包等が一式で258万5千円となっております。

<2回目>

(1)総量60tのうち「8割以上は高槻市域で収穫されたもの」ということになると、少なくとも48tが高槻産米ということになります。それだけの量を農家等から直接買い上げることができる事業者は存在するのでしょうか?存在するのであれば、具体的な事業者名をお答えください。

⇒応札可能である事業者の有無についてですが、不明であるため、一般競争入札を執行したものでございます。

(2)契約金額5184万円を12000袋で割ると、1袋5kgあたり4320円になります。11月29日の報道によると、農林水産省が11月23日までの1週間に全国のスーパーおよそ1000店舗で販売されたお米5キロあたりの平均価格を調査したところ、4312円だということでした。
 新米だから、平均よりも高いのかもしれませんが、SDGsの観点からしても、令和6年産のものから消費していくべきではないのでしょうか?新米でなければならない理由はなんなのでしょうか?お答えください。

⇒令和7年産精米とした理由についてですが、本事業は地産地消の観点も含んでおり、対象者に地元産米を確実にお届けするためでございます。

(3)学校給食用のお米の契約金額は、無洗米でも1kgあたり555円だということです。5kgに換算すると2775円で、この議案のお米の4320円と比べると、この議案のお米のほうが、約1.56倍も高いということになります。
 同じ年の、同じ高槻産米を、同じJAたかつきから買うのに、何故これだけの価格差があるのでしょうか?具体的な理由をお答えください。
 また、この議案のお米の契約金額を、給食用のお米と同じ値段にしてもらうことはできなかったのでしょうか?お答えください。

⇒契約金額についてですが、学校給食用の米の購入とは納品の形態や数量、期限等仕様が相違しており、単純に比較できるものではなく、また、金額は、入札の結果、決定されたものでございます。

(4)入札については、昨年と同様に、必要応募者数を1者としていたということですが、昨年度も、今年度も、なぜ1者にしたのでしょうか?JAたかつきしか入札しないと考えていたのでしょうか?理由をお答えください。

⇒必要応募者数についてですが、昨年と同様、応募者数が少ないことも予想されることから、1者としたものです。

(5)現物を支給する目的は、地元産米を給付して、地産地消を推進するためだということです。その目的のためであれば、現物を配送しなくても、お米券などで、引き替えてもらえばいいだけではないのでしょうか?引き換えの時に、現物を手にするわけですから、わざわざ、ご自宅まで宅配する必要はないのではないでしょうか?あらためて、現物を宅配する理由をお答えください。
(6)JAたかつきの支所や農風館が高槻市内の各所にありますので、そこでお米券と現物を引き替えてもらえば、集荷・梱包・配送等の費用は不要で、しかも、他の高槻産の農産物なども見ていただけますし、宅配は希望者だけにすればいいと思うのですが、現物の宅配にこだわる理由は何なのでしょうか?お答えください。

⇒米の配布方法についてですが、繰り返しになりますが、受取り等にかかる各世帯の負担を考慮し、配送によることとしております。

(7)前回の宅配の再配達の率はどれだけだったのでしょうか?お答えください。

⇒前回の宅配についてですが、配送を委託した事業者には配送完了数等の報告を求めており、再配達数の把握はしておりません。

<3回目>

 あとは意見を述べます。

 まず入札を行ったことの是非についてです。
 少なくとも48tもの高槻産米を、農家等から直接買い上げることができる事業者が存在するのかお訊きしたところ、不明だということでした。そんな事業者は存在しないのではないでしょうか。そういう事業者が存在しないからこそ、入札のルールの原則に反して、必要応募者数を1者としたのではないのでしょうか?実質的に、1者しか応札できないのであれば、相手の言い値で随意契約するのと同じです。極めて不適切なやり方だというほかはありません。
 このことは、昨年も指摘したのに、何故、同じやり方を繰り返したのでしょうか?
 JAたかつきと交渉して、給食用のお米と同じくらいの値段にしてもらって、随意契約をすべきだったはずです。

 次に、契約金額についてですが、給食用のお米との価格差は異常ですよね。
 先ほど申しあげたとおり、この議案のお米が5kg4320円なのに対して、学校給食用のお米は、同じJAたかつきから、同じ高槻産米を購入するにもかかわらず、無洗米でも5kg2775円で、この議案のお米のほうが、約1.56倍も高いわけです。もし、給食用のお米と同じ金額になったら、1854万円も減額できることになります。この価格差の根拠をおききしたら、納品の形態等が違うということなんですが、それだけで、これほどの差になるとは考えられません。この議案のお米のほうも、60tと、かなりの量ですので、給食用のお米と同じくらいの価格で提供できるのではないでしょうか。
 この議案を取り下げて、先ほども申し上げたとおり、JAたかつきと交渉して、給食用のお米と同じくらいの値段にしてもらって、随意契約をしてください。

 最後に、配布方法についてです。
 宅配にするのは、受取り等にかかる各世帯の負担を考慮したからだと、答弁されましたが、市民の皆さんは、普段、街中で、お買い物もされているでしょうし、元気な高校生も多いはずですので、5kg程度であれば、JAたかつきの支所や農風館などで、引換券と引き換えてもらっても、それほど負担にはなるとは思えません。希望者にだけ、宅配をすればよいだけです。
 高槻市役所本館の斜め向かいのJAたかつきの農風館でも、高槻産の農産物などがたくさん並べられて、販売されています。こうしたものも見ていただく機会になるはずですので、是非、引換券方式にしてください。


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高槻ご意見番 代表 北岡隆浩(高槻市議会議員)
https://x.com/kitaokatakahiro
posted by 北岡隆浩 at 22:10| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 高槻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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