2007年09月29日
山本政行管理者らを虚偽有印公文書作成罪で告発
今日の毎日新聞・読売新聞・朝日新聞の朝刊で報じられたとおり、昨日、高槻市交通部の山本政行管理者らを、大阪地検特捜部に告発いたしました。
今月26、27日に開かれた高槻市議会本会議においても、高槻市営バスの一連の不正事件について高槻市は、奥本市長以下、お詫びの言葉は口にしても、事件の真相・違法性・悪質性を未だにごまかし、市の文書管理のルールを曲げるようなことも平然と言って罪を犯した職員をかばうようなことをしており、反省の態度が見られませんでしたので、刑事告発に踏み切ることといたしました。
告発の概要は以下のとおりです。
高槻市情報公開における文書改ざん問題の告発について
1告発日 平成19年9月28日
2告発先 大阪地方検察庁特捜部
3告発者 北岡隆浩(高槻市議会議員)
4被告発者 山本政行氏(高槻市自動車運送事業管理者)他
5告発内容
(1) 職務専念義務免除の起案文書にかかる(虚偽有印公文書作成罪)
告発者の文書公開請求を受けて,既に決裁・実施済みの職務専念義務免除について,同決裁にかかる起案文書に,同職務専念義務免除申請が実施される前に取り下げられ,同職務免除が実施されなかったかのような書き込みを行った。
※高槻市交通部における職務専念義務免除問題
地方公務員については,地方公務員法第35条により職務に専念する義務(以下「職務専念義務」という)が課せられており,同法第55条の2第6項の規定に基づく条例が制定されている場合でかつ同法第55条第8項の規定に基づき,正当な交渉を行う場合でなければ,勤務時間中に組合活動を行うことが禁止されているが,高槻市交通部では,少なくとも平成19年9月ころまで,同部に所属する乗務員らが組成する労働組合の幹部らが,組合活動を理由として,職務専念義務の免除を求めた場合に,上記正当な交渉を行う場合以外の組合活動についてもこれを許可し,正当な交渉を行う場合以外の組合活動についても,これを勤務時間中に実施することを認めていた。
(2) 点呼記録簿の改ざん(虚偽有印公文書作成罪)
告発者の文書公開請求を受けて,代走行為が発覚することを恐れ,点呼記録簿に記載された「代走○○」を抹消し,実際にはバスを運転していない者が点呼を受けたような記載を作出した。
※高槻市交通部における代走問題
高槻市交通部では,少なくとも平成19年4月ころまで,上記労働組合の幹部らに対し,同幹部らが同組合活動のために予め割り当てられた時間に市バスを運転できない場合,組合所属の別の者が同幹部に代わって運転を行うこと及びそれにもかかわらず上記幹部が運転をしたものと取り扱って同幹部に給与を支払うことも認めていた。
旅客自動車運送事業運輸規則により運転を行うものについては,点呼を行い,その状況については記録を作成して保存する義務が定められているが,この「点呼記録表」には,予め勤務が割り当てられていた上記組合幹部らの氏名を印字しておき,実際に乗務した者の氏名は「代走」という記載と共に代勤氏名記載欄に鉛筆で記載するなどしていたが,文書公開請求に伴い,この鉛筆書き部分が抹消された。
6告発について告発人の考え
文書公開請求を受けて,公文書を改ざんしたことは重大な問題である。改ざんの対象になった部分は,高槻市における労使の癒着を示すものであり,この発覚を恐れて改ざんをおこなったことは明らかであって,情報公開制度の根幹を揺るがす問題である。
情報公開制度は,行政権の行使をチエックする上で不可欠であり,民主主義を支える重要な制度である。市当局によって,このような制度が歪められていた以上,市の自浄作用に期待するには限界があると考え,告発に踏み切った。
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この件以外に不正が多数あるようなコメントがあったし、当然これからは市民としてもアクションを起こしていく必要があると感じています。
高槻市民としてどのようなことが出来るのか、考えたいと思います。
また、交通部の労使が結託して公文書を改ざんしたことは重大な問題であると同時に、情報公開制度が歪めら実行犯は、司直の裁きを受けるべきと思います。
交通部の労使幹部は自分たちのことしか考えていない連中です。全くひどい話しです。
一般的な民間企業については最悪の場合、
倒産を招く事態でしょう。
告発の記事が載る限り、地検も動かざるを
得ないでしょうし、そうなれば高槻市として
も中途半端な処分では許されなくなったと
思います。
あの高橋委員長のインタビューがそう映ってたね。
私利私欲。自己保身。労組役員の基本を逸脱してたね。そんな組合役員の元にいる交通労組の組合員が気の毒だ。組合役員のリコール運動を進めるべきだ。
でも、それは乗務員個々に対して批判はないけど、交通部という組織に批判が集中しているはず。
こんなときだからこそ、事故を起こさない運転に徹したいと思います。
決して労働組合の存在を否定するのではないが、「親しき仲にも礼儀あり」の精神で、労使関係を築きあげるべきではないだろうか。
現代の社会は成熟型社会。昔のような右肩上がりの時代は過去のもの。攻めの時代は終焉した。今は守りの時。
振り返ることもたまには必要だが、現代や未来へ邁進するために、地に足を付けた活動をすべきではないか。
やったことは決して許されるものではない。
組織内の混乱を一日も早く沈静化させるためにも、リーダーとしての責任は取るべきであろう。
何といっても部下たちが気の毒である。
リーダーの勇気ある判断と行動を望む。
今回の告発が腰砕けになることのないように、検察側は真剣にしっかりとした捜査をしていただきたいものです。
市民が置き去りにされることの無きよう、検察の威信に期待します。
実直な北岡議員。応援していますよ。