今日の朝日放送の「ムーブ!」では、今城塚の随意契約の問題が取り上げられました。
私の登場場面があんなに多いとは驚きました。いやあ、しかし、太りました。自分で自分を見て、太ったなあと思いました。各方面からも「太った」とご指摘を受けました(笑)。またダイエットに励まなければ・・・言い訳すると、裁判や住民監査請求の書類とか書いてると、法律が難しくて、ストレスが溜まって、生活も不規則になるし・・・
さて、平成19年度は、今城塚古墳の第4次整備工事として、墳丘部分の工事をしています。この工事、当初は入札で1億7640万円と決まったのですが、約2ヶ月前の高槻市議会(3月議会)で、仮設道路を設置する内濠の地盤が設計時の予想よりも軟弱であったことと、国からの補助金が追加で交付されたことにより、約5280万円を増額する変更契約が議案として上げられ、賛成多数で可決されたことは以前このブログで書いたとおりです。
この議案を審議するにあたって、契約の変更の議案なのだから、契約書を見せてほしいと担当者に頼んだところ、「上から持っていくなと言われた。情報公開請求してくれ」と拒否され、これについて議会で抗議。議会が紛糾したことも書きました。
その後も納得がいかず、しつこく契約書と国からの補助金の詳細が分かる資料を持ってきてほしいとお願いしたのですが、まともなものを持ってこないので、やや意地になり(笑)、「それなら議会の前に担当者から言われたとおり、本当に情報公開請求をやってやろうやないか」と公開請求を行いました。
すると、出てきた公文書の中に、今日報道された随意契約の契約書が含まれていたのです。契約金額は、なんと7980万円!この随意契約は議会では一言の報告もされていません。
上の図のとおり、随意契約には護岸列石の工事が一部含まれています。議会前に、変更契約で護岸列石がどうなるのかという図面などをちゃんと出せば、何故上の図の青色の部分(随意契約の護岸列石の部分)が欠けているのかという疑問を持たれる可能性が高かったので、契約書を出さず、あいまいな説明しかしなかったわけです。(そのせいでこういうふうに思い込まされてしまいました)。
(番組で紹介された「石組(=護岸列石)」は、上の図の太い線の箇所で、設計図では「護岸列石2」とされています。ここは水面と接することから、他の護岸列石よりも幅が広くなっています。細い線は空堀部分の石組で「護岸列石1」。赤の丸印で示した箇所は「護岸列石3」で石を平積みにします。)
契約書の最初のページには、この「請負代金:金7980万円」のほか、
工事名:史跡今城塚古墳第4次整備工事に伴う護岸列石復元工事
工事場所:高槻市郡家新町内
工期:平成20年2月19日から平成20年3月31日まで
などと書かれてあります。
具体的な工事内容は、設計書や図面によると、
土工1式:バックホウによる積込、10tダンプによる運搬、ブルドーザーによる盛土敷き均し、残土処分
法面工1式:内外堤法面の張芝工
修景施設工1式:内堤の護岸列石工及び墳丘裾部の護岸列石工
仮設工1式:内外堤上部の砂塵防止ネット(防塵ネット)設置
準備費:墳丘の樹木伐採整理
となっています。
しかし、ムーブ!で指摘されたように、張芝工と砂塵防止ネット設置は、既に完了していますし、それ以外にも、内堤の護岸列石工事や墳丘の樹木伐採整理も、この随意契約の締結日以前に完了していたのです。
つまり、これは架空契約ではないか。そういう疑いをもったわけです。番組で建設部長は「手続き的には問題はない」と答えていましたが、明らかに手続きに問題がありますし、違法性もあります。
ムーブ!であったように、文化庁から、事業予算3億円(他の今城塚関連事業の予算と融通しあうことで若干上下します)の50%を補助してもらえる補助金(つまり補助金の上限は1億5000万円前後)を全部使い切るために、「増額変更契約」プラス「随意契約」で、帳尻合わせをして3億円の予算に合わせる形にしたのですから、番組の冒頭で言われたように、入札制度が骨抜きにされてしまったわけです。
そのやり方は、契約の増額変更については、元契約の30%までと高槻市の内規で決まっていることから、30%ぎりぎりの約5300万円を増額し、随意契約については、8000万円までなら部長決裁で済ませることができるから、随意契約を7980万円にした。そのように帳尻合わせをしたと推理できます。
けれども、ムーブ!のディレクターが鋭く追及していたように、高槻市の内規上、工事の設計変更は「施工中に発見した不測の事態に対処するため特に必要な場合又はやむを得ない場合のほか行うことはできない」とされているので、そこからいくと、国(文化庁)から補助金が追加で交付されたからという理由で、護岸列石を延長するというのは、変更契約としてはできないはずなのです。
そうすると、地盤が軟弱であったことに伴う仮設道路の工法変更については(本当に地盤が軟弱で工法変更が必要であったのかという疑いもありますが)増額分の1割と言っていましたが、この1割分の約500万円しか増額できないことになり、残りの約4800万円分については、契約をしようとすれば、新たに競争入札を実施しなければならなかったわけです。
7980万円とされた随意契約分の工事ですが、本来なら、上記の約4800万円分の護岸列石(変更契約の分)の工事と併せて、競争入札を実施しなければならなかったはず。
これを、わざわざ7980万円の随意契約だけ別個にしたというのは、他の意志が働いていたのではないか。部長決裁にするために8000万円未満にしたのではないか、と。
建設部長は、ムーブ!のディレクターからの「何故、着工早々に行われた張芝や防塵シートの工事を変更契約に入れず、随意契約に入れたのか」との質問に対して、答えに窮し、長い沈黙の後、「私が決裁権者ではありますが、そこに入れた判断というのは、分からない・・・」と答えています。
決裁を行った部長が何故分からないのか、非常におかしいわけですが、これが、うっかり正直なところを答えてしまったのであれば、別の誰かが、変更契約と随意契約の金額の割合や工事内容の割り振りを考えるなど、全体的な「絵を描いた」と見るのが妥当ではないかと思われます。
でなければ、お上である国から多額の補助金を受けての事業であり、かつ、議会にその変更契約を議案として上げたわけですから、そんなことを建設部長一人の独断でできるはずがありません(そもそもこれは教育委員会が所管する事業ですし)。建設部長より上の人間が関わっていると考えるのが自然です。そして何か問題が起きれば「建設部長が決裁した。わしゃ知らん」と逃げると。
当時の建設部担当の副市長は、国から出向で来ていた人でしたから、お飾り同然。ということは、市長しか・・・
今日の午後2時から奥本市長に対するインタビューが予定されていましたが、これを奥本市長は急遽キャンセルしたとのこと。何故奥本市長は逃げたのか・・・
この不可解な随意契約の鍵は、奥本市長が握っているのではないでしょうか?奥本市長には、ちゃんと答えてもらわなければなりません。
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平成20年5月12日 朝日放送「ムーブ!」高槻市の史跡工事で、入札無視の不可解発注!
≪スタジオ≫
堀江アナ「不可解な公共工事の実態が見えてきました。」
≪VTR≫
入札無し!不透明な工事契約!本契約、変更契約、随意契約・・・次々と明るみに出る、工事費の増額。
高槻市議・北岡「最終的には3億になってしまう・・・とんでもない話ですよね。」
仕組まれた契約・・・歴史遺産に突如わき上がった疑惑の真相に、ムーブ!が迫る!
(建設部長と教育委員会参事を前に)スタッフ「最初に考えた3億。偶然の一致?」
≪CM≫
≪スタジオ≫
関根アナ「私達の払った税金を無駄にせず、効率よく公共工事を発注するシステムというのが、もう皆さんご存知、入札制度なんですね。談合など、正当な入札を妨害した場合、その容疑者は摘発される。それくらい大事なシステムなんです。」
堀江「まあ、よくご存知のとおりだと思うんですが、今回ムーブ!に寄せられた工事は、表向きは、ちゃんとした、正当な入札が行われていました。ところが、そう見えるんですけど、実は、裏は、いくらで落札しようが最終的に動く金は変わらないんじゃないかという、骨抜き入札の疑惑が浮かび上がってきたわけなんです。舞台は、高槻です。とある古墳です。」
≪VTR≫
■次々に追加発注・・・”入札骨抜き”の実態
北岡「市民不在の行政が行われていることに、本当に憤りを感じていますね。」
予算の使い方に重大な疑惑がもたれている公共事業。その舞台は・・・今城塚古墳整備事業。
住宅街に突如現れる深い森。今城塚古墳は、淀川流域最大の前方後円墳です。別名、「真の継体天皇陵」。
茨木市・太田茶臼山古墳。宮内庁はここを、第26代・継体天皇の墓だとしています。しかし・・・
(今城塚古墳の発掘現場)市職員「埴輪がまとまって出てきました。」
西へわずか1.3km。高槻市・今城塚古墳で、日本最大の家形埴輪をはじめとする貴重な出土品が見つかりました。学術的には、この今城塚古墳こそが、真の天皇陵だと言われています。
(今城塚古墳のイベントにおいて)奥本務高槻市長「この史跡・今城塚古墳の、公園化を進めておりまして…」
2004年、高槻市は、今城塚古墳史跡公園化事業に着手。7か年計画。整備事業費は30億円。そこに浮かんだ、1つの疑惑。
(北岡へのインタビュー)北岡「議会に、今城塚の第4次工事の契約のですね、変更契約というのが上がってきたんです。契約の変更に係るものだから、契約書を見せてくれと言ったんです。」
手に入れた契約書。そこには異様な契約の実態がありました。
●第4次工事、疑惑の増額契約。
北岡「入札で決まったこの契約と、議会に上がってきた追加の契約と、さらにもう一つ出てきたんですね。それがこれなんですけれども、約8000万円の契約で、しかも随意契約でやられているんです。」
第4次工事の総工費は、およそ3億円。契約は3段階に分かれています。
本契約、1億7640万円。競争入札で、大手ゼネコンA社が、予定価格の78%で落札しました。
それに、変更契約5280万円。議会の承認を得て、そのままA社に増額されています。
さらに、随意契約7980万円。入札もなく、議会に諮ることもなく、およそ8000万円の追加工事が、密かにA社に発注されていました。
北岡「最初は、入札という形でやってますけども、追加とか、随意契約をやって、最終的には3億になってしまう・・・これはとんでもない話ですよね。」
5000万円の変更契約は適正なのか?8000万円の随意契約に問題はないのか?ムーブ!の現地取材が始まった。
(今城塚古墳の現地で)スタッフ「コンクリート?」
市職員「いや、これ、ハニワなんです。全部ハニワなんです。」
埋蔵文化財調査センター・鐘ヶ江所長。
(今城塚古墳のイベントで)鐘ヶ江「古くから伝わっている掛け声だということで『エイシャー』という声、あの…」
市の職員でありながら、今城塚古墳のスペシャリスト。整備事業の現場責任者です。
(今城塚古墳の現地で)スタッフ「地元の人は、もしかしたら『このままのほうがいいよ』という声もあったんじゃないかなと、ふっと思ったんですけど、どうです?」
鐘ヶ江「ここは里山だから、残してほしいというふうなご意見もありました、確かにね。」
鳥が鳴く森を伐採し、魚が泳いだ濠を埋め、今城塚古墳は、その姿を大きく変えています。そこで、見たもの・・・
(今城塚の内堤の上で防塵シートを指しながら)スタッフ「宮川さん、これは何ですか?」
高槻市建設部・宮川室長「これはあの、砂とか、そういうことを、この状況を保護するためにね、最終の仕上げをするまでの間、これを敷かせていただいて、まあ養生をするという形…」
古墳の堤防に延々と敷き詰められた、緑のシート。本当は、工事で舞い上がる粉塵への、周辺住民からの激しい苦情対策として急遽施工されたものです。その事実を隠そうとする、工事担当者。
スタッフ「あれは、計画当初からあったんですか?それとも、やり出して、周りの住民の方からの…」
宮川「住民の皆さんからのね、要請もございましたし、防塵措置として、あれをさせていただいている、ということ…」
スタッフ「することにした?それとも、するとになっていた?」
宮川「はい、させていただきました。」
スタッフ「なるほど。」
この防塵ネットこそ、8000万円の随意契約に潜む、疑惑の主人公なのです。
●疑惑・・・契約の4か月前に工事完了?
大手ゼネコンA社が、周辺住民に配った工事の予定表。去年10月、防塵ネットと張り芝工事の予定が、2本の線で書かれています。終了したのは、23日。しかし・・・
今年2月に結ばれた8000万円の随意契約書。たくさんの工事項目に、紛れ込ませるように、「防塵ネット設置」、さらには「張り芝工事」まで。とっくに終わっている2つの工事が、堂々と計上されています。架空契約ではないのか?
(今城塚古墳の現地で)スタッフ「実際の工事は、その期間においては、終了してたわけですよね?張り芝と防塵に関しては。」
鐘ヶ江「・・・」
宮川「・・・」
スタッフ「10月の段階で終わってるじゃないですか。」
鐘ヶ江「そ、そうですね。」
スタッフ「これは何?無い工事に予算つけちゃったのっていうふうに、一瞬、僕、思っちゃったんです。」
鐘ヶ江「・・・」
宮川「・・・」
スタッフ「そこだけはちゃんと確認しておかないといかん。やってない工事ですか、そこでは?」
鐘ヶ江「そこではね…」
宮川「うん…」
スタッフ「そこの捉え方が高槻市としてどうなんだろうっていうのが、ちょっと、疑問だった。」
鐘ヶ江「・・・」
宮川「・・・」
≪スタジオ≫
上田アナ「こちらでちょっとまとめてみます。昨年の10月から現在も継続中で行われています、今城塚古墳の第4次整備工事なんですが、発注したのは高槻市で、落札をしたのは大手ゼネコンのA社。去年の8月に、1億7640万円で落札をしています。そして、今年の2月になりまして、増額されました。その額が5280万円で、変更契約という形になるわけです。同じく、この今年の2月に、追加されました。その額が7980万円。この数字、あとで重要になってきますので、皆さん、覚えておいていただきたいんですけども。この本契約と変更契約につきましては、議会を通っています。ということなんですが、3つ目の追加された随意契約に関しては、議会を通っていない、報告されていないということになるんです。高槻市の内規では、8000万円未満の工事は部長決裁できるということになっているわけなんですね。いずれにしても、このA社としましては、最初、1億7640万円だったものが、最終的には3億円の工事になっているということですね。しかも、驚くべきことに、VTRにもありました、3つ目のこの随意契約で結ばれていたところなんですが、この中には、張り芝、それから防塵シートの工事が含まれているんですけれども、今年の2月に結ばれたはずの契約なんですが、工事が始まって間もない去年の10月に、これらの工事は、とっくに済んでいたということなんですね。予想外の事態に対応するための変更ならば、この2番目の変更契約の中に入れてもよかったはずなのに、何故かこちらの随意契約のほうに入っているということなんですが、これを見る限り、もしや、本契約をいくらで落札していたとしても、追加の発注が約束されていたのではないかというふうに思われるわけなんです。そして、この2つ目の変更契約にも問題があります。高槻市では、設計の変更を行う際には、基準がありまして、施行中に発見した不測の事態に対処するため、特に必要なやむを得ない場合のほかは行うことができないということになっているわけなんですね。やむを得ない場合ということなんですが、例えばですね、この本契約では、これ、前方後円墳を上から見たところなんですけれども、石組という部分がありまして、本契約では20.3mだけ石組をしますよということになっていたんですが、ここを、変更契約により、188m追加したということですね。最初これだけしかやっていないというのに、これだけをやむを得ない場合でこうなりましたというのは、ちょっと考えにくい。お金が余っているからこの部分もやっちゃおうじゃないかという思惑というのも考えられます。」
堀江「勝谷さん、やむを得ないっていうところのほうが長いというのは…」
勝谷誠彦「そうですね。いつも言ってますけど、公共事業にたかる連中というのはですね、『公共事業は小さく産んで大きく育てる』って言うんですよ。日本の公共工事の最大の問題は、この、追加、追加、追加なんですね。ダムでも何でも、出来上がってみたら、3倍、4倍かかってるんじゃないかってことはご存知のとおり、典型的なやつですね。最初に、低い額で上手に議会を通しておいてね。」
堀江「そうですね。で、だいたい本契約、予定価格から、宮崎さん、70〜80%くらいが、適正かな、なんてよく言われてますけども、結局こうなっていって、最終的に随意契約でボーンっときてしまったら、結局、何のために入札しているのか。」
宮崎哲弥「ええ、だから、落札率だけ見てても、70%だとかという数字だけを見ていても、勝谷さんが今おっしゃったように、後々、どうなっているのかというのを、それに付随してどんどん随意契約とか契約内容の変更がなされて、そこを議会がフォローできないとするならば、何の意味もない。落札そのものも、どれだけ公開性を高めたところで、何の意味もないということになりますよね。」
上田「今回、ムーブ!では、大手ゼネコンのA社に取材を申し込んだんですが、残念ながら、受けていただくことができませんでした。そこで、高槻市に取材を申し込みまして、この工事の計画と発注のそれぞれの担当者に話を訊いています。
≪VTR≫
■古墳工事で”不可解契約”・・・担当者を直撃
スタッフ「大丈夫です、カメラ回ってますので。」
建設部、竹賀部長。随意契約8000万円の決裁権者です。
そして、市教育委員会、森田参事。古墳研究の第一人者。これまで、高槻市の歴史文化財保護を進めてきた中心人物です。
●規定を破ってまで追加?変更契約の謎
スタッフ「追加の補助金が出たから、追加の工事を頼むというのは、契約変更ではないですよね?追加の事業ですよね?」
竹賀部長「いや、あの、その工事の工程の中でですね、その施工の状況によって、ボリュームの変更というのは、当然ありなんで。」
第4次工事のメインは、墳丘周りの石組です。本契約では、この範囲の工事だけでした。しかし、変更契約で、およそ200mの石組が追加で発注されています。
スタッフ「本契約の中のものをどうにかするじゃなくて、もっと延ばしているじゃないですか。」
竹賀部長「もともと発注していたのを、現場の状況に応じて、ボリュームを増やすっていうのは、これは変更の範囲だと。」
●とっくに終わった工事を計上!随意契約の謎
スタッフ「防塵シート工も、張り芝工も、後で払うからっていうので、今回の8000万円の随意契約の中に、入れ込んだということですね?」
竹賀部長「・・・いえ、それは、まあ、今、結果として、そういう形になってます、はい。」
スタッフ「それは何の問題もないんですか?」
竹賀部長「うん、手続き上は問題ないですね。再入札であれば、こういうことはできないんですね。随意契約だから、ここへ入ったわけですね。」
スタッフ「これがあるから再入札にしなかった?」
竹賀部長「いやいやいや、そうじゃないです。」
4か月前に終わっている工事。その代金を、部長のハンコ1つで決裁できる随意契約に、潜り込ませる。議会や市民の監視の目はまったく届きません。
着工早々に行われた工事の変更なら、変更契約で支払われてもよいはず。
スタッフ「どうして、直近の変更の5000万円ではなくて、1個飛んだ8000万円に、なかなか説明のつかない形で入れるんですか?そこが分からない。」
竹賀部長「・・・(長い沈黙)・・・ちょ、ちょっと、そこは、私もその決裁の中で、そりゃあ決裁権者ではありますけれども、そ、そこにいれた判断というのは、ちょっと・・・」
スタッフ「そこのところは、知らん?分からない?」
竹賀部長「・・・分からない…」
●結局は3億円・・・予算ありきの工事契約。
高槻市は、第4次工事の予算を、3億円で文化庁に申請していました。そして、本契約1億7600万円。変更契約で5000万円増額。随意契約で8000万円増額。ふたを開ければ、結局まるまる3億円の工事費が、ゼネコンA社に支払われる予定です。
スタッフ「この手法は、何ら問題ないんですか?」
竹賀部長「手続き的には問題ないですね。」
森田参事「私も、その、帳尻合わせというふうな、形ではない…」
(北岡へのインタビュー)スタッフ「3億円というものは、もう、最初に決まっている?」
北岡「そうですね。いや、もう、建設部の職員の話では、3億円ありきで、それから逆算をして、この8000万を決めたと。」
(北岡と建設部職員の会話の再現VTR)建設部職員「国から来た税金は使い切ってしまいたい。そのためには、今回の手法しかないんです。」
北岡「3億まるまる使い切れというのは、考えられないんだけど。」
建設部職員「国民感情としては、あり得ないと思う。でも、市としては『国から取ってきた金』という意識があるから。」
(竹賀部長へのインタビュー)スタッフ「ある議員に『3億ありきでした』というふうに、お話をされている方もいらっしゃるわけですよ。」
竹賀部長「・・・」
スタッフ「それは、その職員の方が、肌で感じていらっしゃる、実際そう感じているからだと思うんですけど。それはその職員の感覚が、おかしいんですか?それとも?」
竹賀部長「結果的にそういう数字が出ていますから、そういうふうに捉えられるということは、あり得る話ですわな。」
≪スタジオ≫
上田「取材から見えてきたこの不可解契約の一因として考えられるのは、国からの補助金ではないかと思われるんですが、この今城塚古墳なんですが、整備費の負担は、国が50%、高槻市が50%、半々なんですよね。高槻市は、計画の段階で、国に予算要求として、全体で3億円の工事をやりたいんですというふうに言っていたということなんですが、で、国から認められるのは、その4分の3の2億2500万円だけだったということなんですね。仕方なく、高槻市としては、これを予定価格として入札を行った。すると先ほどのゼネコンが、落札率約80%で、1億7640万円という額で落札をした。つまり、4860万円は余ったという形になるわけですが、ところがこの入札を行った後、2次要求を国に行ったところ、なんと、7500万円が認められたということなんです。つまり、最初から求めていた額3億円そのままが、認められたというような形になったということですね。先ほどの余りと、2次要求の分を足しますと、1億2360万円、これが余ったという形になるんですが、せっかく国からもらったこのお金を、なんとか使い切ろうと、内規で定めました落札額の30%5292万円、ギリギリ一杯の変更契約5280万円。そして、部長決裁でいける、その限度額が8000万円なので、これまた何故かピタリとですね、先ほどの随意契約、ギリギリ7980万円ということなんです。税込にしますと1億3260万円、これが追加となっていたということなんですね。結果的に入札が骨抜きになっているということです。
堀江アナ「花田さん、担当者は帳尻合わせではないですと言うんですが。」
花田紀凱「いやいやいや、これはどう見ても帳尻合わせで、なんで国がこんなものを認めたのかっていうのが、不思議ですよね。余ってるのにさあ。」
勝谷「あそこにね、政治力が動いている可能性がありますね。国が認めたというのはね。」
宮崎「帳尻合わせではないのかもしれないけれど、最初から決まっていたような感じがしますよね。」
堀江「これ、一人の議員が、執念深く、見つけたからこそ出てきた話なんで、議会が全部ですね、来たものは全部スーって流してるようなところだったら、これ…」
宮崎「そもそもね、この公園整備って、必要なんですか?」
関根「里山を斬り捨ててね。」
宮崎「だって、なんとかセンターの方が、里山ですから、これ維持すべきだという声もあったとおっしゃってましたよね。」
関根「反対運動もあったんですよね。」
勝谷「今ね、天皇陵というのは、非常に、宮内庁が管轄していてですね、立ち入りの考古学調査がやりにくいことになっているんですね。ところが、この間から少しずつ緩んできている。これから新しい考古学的事実から、実は継体天皇陵がこちらだったと、いうことになる可能性はなくはないんだけど、その時に、継体天皇の御陵をですね、公園にしてしまって、グチャグチャに公園にしてしまった責任って、誰がとるの?」
宮崎「ここは考古学的には非常に注目されてるんですよ。」
勝谷「確率が高いといわれているんだけど、天皇陵をこういうふうにした責任はだれがとるの?」
堀江「いずれにしても、国は余計な補助金を出し、同じ額の市民の税金が…」
宮崎「無駄に使われている。」
花田「はっきり言って、ゼネコンとの密約があるんじゃないかと疑われるね。」
勝谷「明らかに最初から石組はこういうふうに造ろうとしていた。和歌山の高速道路でありますよね、1か所だけ開通させているの。あれは将来こう延ばしていこうと。手法としては、似てますよね。」
宮崎「これは国と市との関係だけど、例えば、大阪府知事の橋下さんが、暫定予算にした市町村の人達は、とてもやっていけないというふうに、すぐおっしゃるわけじゃないですか。こういう無駄をやっている市町村がね、どうしてそんなことが言えるのかと思いますね。」
堀江「ものすごく、削減しなきゃいけないと思っているところと、ジャブジャブジャブジャブ使っているところと、混在してますよね。」
関根「落差が大きそうですね。」
勝谷「高槻市民は、怒ったほうがいいのと、それとさっきのあれ、答えてないよね。終わっている工事を潜り込ませたのは何なのか。それの決裁をついたのが彼だったら、彼に対して民事訴訟を起こせばいいよ。金返せと。」
堀江「実は、午後2時から高槻市の奥本市長がムーブ!のインタビューに答えるはずだったんですけれども、今日になって、急遽、キャンセルされました。この問題については、引き続き取材を続けていきます。」
勝谷「じゃあ、来週でも、市長、ここに来てもらって、説明してもらおうよ。」
私は軟弱地盤が予想外で、そのためこの8000万円の追加費用が発生したと、受け取っていました。
>上から持っていくなと言われた。
って言うことでしたが、うやむやのまま、市議会は賛成多数で議決されていたんですね。
これでこの件は一件落着にならないように、さらに執念深く追求をお願いしたいです。
北岡議員の後ろには我々市民が応援しています。
ところで、初めて北岡議員の顔を拝見しましたが、思っていたよりも「イケメン」なんですね。
番組の中でもコメントされていましたが、本当に大阪府が危機的状態にあり、知事が市への補助金減らすと言うと市にもお金がないのにそんなことされると困るとどこの市長も言っておられましたよね。一方でこんな無駄なことしてたら説得力ないよ。市長はこの点きっちり説明する必要がある。
市長の答弁を聞きたい!
あの辺は断層帯が走っているところですよね。断層帯のそばって軟弱地盤になるんでしたっけ。私は素人だからわかりませんが、専門家の意見を聞きたいですね。
私には、軟弱地盤云々より、ただ、3億円をゼネコンAの「預け」(業者に使ったように、見積書と請求書出させ、実質的には今後何か予算不足が生じたときに業者の「預かった分」から目的外使用させる)にしたような気がして仕方ありません。ムーブと北岡市議の今後の御奮闘をお祈りします。
あなたの許可した事業なんでしょ?
説明責任がある!
市バス問題と同じ。癒着や利権や馴れ合いの弊害じゃないの?
他の議員は無関心なんでしょうか?
おかしいものはおかしいとはっきりと言える。そのための市民の代弁者ないのですか?
この件は、引き続き注目していますので北岡さんのホムペで報告を継続してください。
自己の身分保全を最優先に考え、決して不利な
インタビューには答えない。高槻市の闇の部分
を明らかにするのが仕事でしょ! 議会の最大派閥にも意見を聞きたい。 自民、公明、民主が
押す奥本市長は何をしても安泰なの????
若いときは中学の先生をされていた奥本市長
昔の教え子が泣いています。
私は、吉田さんに一票投じたよ。
市議は、期待をこめて北岡さんに!
間違いなかったですね。今後も期待致しております。